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僕の人生 上      転換点


20xx年4月2日


 その日は僕の高校初日。


僕の初恋が終わった瞬間である。



初恋というのは僕の幼馴染のことだ。

幼小中と同じ学校で歩いてすぐに行ける距離に家があった。と、言ってもべつに付き合っていたわけじゃない。たまに遊んだり、一緒に登下校をしたりはあるが、まぁいたって普通の幼馴染といった感じだろう。

もし、あいつとの関係を聞かれたら僕は普通の幼馴染だよと、答えるだろうね。普通というのがどんなのかは分からないが、それくらい何もない関係だったわけだ。ラフに話せる異性みたいな感じだったかなぁ? 

だから同じ高校に行くことに決まったときはたまらなく嬉しかったね。なんとなく喋っていたら一緒んとこ行く?みたいな感じになってね。

いやーこのときの僕はまさに有頂天だったよ。

いやでも考えてみてくれ、好きな女の子と一緒の高校に行こうってなったら。

え?僕のこと好きなのってなるでしょ。

ならないって?いやいや、なるから、絶っ対なる!100億%なる、断言出来る。



そうそう、彼女のことを好きになった瞬間、それはあの小学生の……、…まあそこはいいか、とにかく好きなんだよ。

見た目?

ミディアムヘアでボーイッシュなカッコ可愛い感じかな?

とにかく可愛い。



そしてやってくる高校初日、

……ちょっと再現するわ。



あの日の再現

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ちょっと緊張するな〜」


僕は自分で言うのもなんだが、少しびびりで度胸がない。ずっと進展しない初恋も、僕が行動を起こさないからだ。

でも高校になったら、あいつにも、

だから僕は、今日告白しようと思う。

よし、家にピンポンしに行こう。

思い立ったが吉日だ。


「あれ?ライトじゃん!久しぶり。」


僕は、頭の中で幼馴染を思い浮かべながら振り向いた。

そう振り向いてしまった。


「は?」


そこには男と腕を組み合っている幼馴染《初恋》がいた。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


と、こんな感じかな?

適当だけど、ざっとこんなもんよ。

幸い、その声は小さかったから聞こえてないと思うけど、あの時自分がどんな顔をしていたのかは分からない。

やばい顔してそうだよねw。


この後?


あの日の再現

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「どうしたの?」

心配そうな顔をしていた幼馴染が目に映る。


今はその顔を見るのが辛い、時間がとてもゆっくりに感じる。


「いや、ちょっと忘れ物したわ。じゃ!」


そして顔をすぐそらし、怪しまれない程度に小走りで家に向かった。

誰?と聞くことはできなかった。

僕はびびりで、臆病だったから。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


こんな感じ?


何か、彼氏の人が申し訳なさそうにしていたんだよね。


そんな顔するな!

同情するなら金をくれー↑。


その日はマジで厄日で、

泣きながら家に戻ったら家の鍵持って行くの忘れてて入れなくて、

トイレに行こうとしてコンビニ入ったら一生使ってる人が出てこないわ、


マジで


何て日だ!


って感じだったんだよね〜。



以上。

僕の最悪の日改め《《俺》》の転換点でもある日。








355︰ゴルバチョフP


  今北産業



359︰ヴィバァルディ  


   僕の高校入学日

   幼馴染に振られて泣いた。

   これが噂のBBS。



369︰我が名は田中 


    泣いた、泣いた、泣いたオサナナジミニカレシイテ

    僕の華の高校生活

    始まる前から垢抜け失敗


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