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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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王宮の犬~王太子の愛人の話を蹴って働く魔族(=魔力に秀でた人間族)の長である私には報復なのか無茶な指令ばかり……超強い協力者もいるし、いつかきっと安住の地をみつけてやるわ!~

作者:蒼井星空
あのバカ王太子。
愛人の話を断ったからと言って、面倒な指令ばっかり出してきて、ほんとなんなのよ!

いつか絶対に思い知らせてやるわ!

(ふぅ...)すみません、取り乱しました。
ごきげんよう、皆さま。わたくしはエリーゼ・ルイン。正式名称はもっと長いのですが、このレフィスオール王国の伯爵であるルイン家の女当主ですわ。

この王国は人族国家であり、私は魔法に秀でた人族、通称"魔族"の長の一族であり、一族を代表して女伯爵をやっております。

そんな私たちに対して多くの者は同じ人族なのに恐れ、蔑んでくるのです。だから私は、いつかもっと魔族の地位を高め、安定した生活をさせてあげるという夢を持っています。ただ、今はまだ力弱く、実現できないので王国の中で犬をやっています。
(なお"犬"というのは蔑称でして、王家や高位貴族から受けた指令を武力で解決する自由軍ですわ。)

それにしても、この内容ではアッシュには頼れないわね。えっ?アッシュって誰ですか?

彼は2つ前の依頼で出会った魔法剣士の青年で、非常に強力な戦士です。彼の魔力は魔族の数十から数百倍という、とんでもない強さを誇っています。ただ、その...彼の愛情がちょっと重たくて。例えば、前回の依頼で、私が少し傷を負っただけで、盗賊団を壊滅させてしまうほどに…。

いけません。間に合わなくなりますわね。それでは皆さん、私は指令をこなしに行って参りますわ!
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