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280回用蘊蓄

蘊蓄回です。


《280回本文 1》

「これ、どうやって崩そう・・」

 持って来たヒルダお嬢とガリーナに左右囲まれて困惑顔のお代官シュルツ、金塊を持ってみる。

 見た目は小さいが、片手で持てる限界って感じの重さである。

《本文ここまで》


 金1千グルデン相当の金塊という設定。

 実在の1グルデン金貨は純度の高い金約3.5gであったので、3.5kgの金塊である。



《280回本文 2》

 農家では、弟たちは家族労働者として長兄の下で一生働いた末に、嫁も貰えずに死んでいくのが大多数者である。それで需要と供給の関係か、一部の『不道徳な』娘が父親不明の子供を産むと母親の身分を受け、継ぐが得てして相続財産が無い。差別歴な扱いを受けながらフリーアルバイターになったりする。

《本文ここまで》


 Sachsenspiegel Kapitel XLV.による人命金wergeldeは

 諸侯Vorsten、自由領主vrie herrin、参審自由人schepphinbare luiteが18Pfund。

 地主階級Biergelden und Zinspflichtige(=Pfleghafte)が10Pfund。

 無産自由農民Landsassen も同額の10Pfund。

これに対して

 日雇労働者Tagelöhnersが 0。

 聖職者の子供たちや非嫡出で生まれた子供たち

 Kindern von Geistlichen , die unehelich geboren も0、存在してはならないという意味で差別対象である。



《280回本文 3》

「おとうさん、お粥が出来たわよ」

「いつも済まねえな・・って、誰だ『おとうさん』って」

《本文ここまで》


 1960年台に流行ったコント。青島幸男や景山民夫が構成の放送作家だった時代。



《280回本文 4》

「ああ。びびびと平手打ちなんかじゃ甘かった。こんくらいの棒でスネでも叩いてへし折っときゃ、阿呆な犬死にゃせんかったかも知らん」

《本文ここまで》


「びびび」と平手打ちは水木しげるが常用した連続ビンタの擬音。




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