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221回用画像

《221回本文 1》

「「女の人のスカート膝までめくると、強制猥褻の罪で死刑ですよね」

「世俗の法では、そうみたいだね」

 ちなみに教会の法では、最高刑は破門である。

《本文ここまで》


世俗法廷と神聖法廷

挿絵(By みてみん)

Sachsenspiegel-Heidelberg版装飾写本より

Ldr. III 63 § 2: kirchlicher Bann ohne Auswirkungen auf den Körper aber auf die Seele;

Ldr. III 63 § 3: Bezirksacht nimmt das Leben aber nicht das Recht;

左:処刑

右:破門


 伯爵は国王罰令権の権限委譲を受けていて死刑判決が出せる。

 教会の罰令は魂に影響する

   図は魂が抜けている表現。今日のマンガでよく『失神』や『茫然自失』の表現に使われるものと似ている。



《221回本文 2》

伯爵と代官シュルツブールデルに参審人シェッペンザンドブルグ、三人で渋面。

《本文ここまで》

伯爵の法廷

挿絵(By みてみん)

Sachsenspiegel-Heidelberg版装飾写本より

Ldr. III 61 § 1-3: 21V-4

Grafengericht mit Anwesenheit von Schultheiß und Schöffen;

左:参審人Schöffen;

 判決発見(判決案を出す)や評決を行う。

 騎士とは参審人に任命される資格のある者なので、実際この生涯職に任命された騎士は普通の騎士より頭ひとつ抜けた立場。

中央:廷吏Fronbote;

 単なる法廷のガードマンでなく被告の呼び出しや強制執行などにも携わる、名誉ある職。

右中:伯爵Graf=裁判長;帽子に特徴あり

最右:補佐官Schultheiß;帽子に特徴あり

 伯爵が判事を務める法廷では補佐の立ち位置、単独では騎士未満の身分の者を裁く裁判長を務める。行政面でも伯爵の副官的に市長や代官を務める職なので訳語が安定しない。ここでは補佐官とした。



《221回本文 3》

「やっぱり私の仕事ですよね」

 パシュコー男爵の騎士達は明らかに無罪なので、領民たちの略奪行為を裁くのは彼だ。・・・(略)」

《本文ここまで》

伯爵の法廷

代官と伯爵

挿絵(By みてみん)

Sachsenspiegel-Heidelberg版装飾写本より

Ldr. III 80 § 1,1: 27R-1

Grundeigentum eines Abgabenpflichtigen geht bei dessen Tod an Schultheiß oder Grafen;

図は相続人なく死亡した者の不動産を没収するところ。

シュルトハイスの方の担当する死者にはビール醸造用の桶が描かれており、上級自由農民であることが判る。


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