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198回用蘊蓄

 蘊蓄回です


<198本文1>

まぁれっきとした騎士と言っても、領地があって家臣がいて領民のいる小領主でなく荘園の所有権を持ち分で世襲している株主みたいな騎士だが、サラリーマン騎士に比べたら遥かに上である。

 浪人同然の騎士から見れば雲の上だ。

<本文ここまで>


 knight(en),Knecht(ge),cniht(oe),これは少年とか下僕とかいう意味で、騎士Ritter(ge),cavaliere(it),chevalier(fr)の意味になるのはやや後世。

 騎士になる修行中の少年はedelkneht(ge)と言った。

 貴婦人崇拝の流行した時代に騎士が「わたしは貴女の下僕」とか言ってたのが定着してしまったのかも知れない。


 edelknehtは、7〜8歳くらいから騎士Ritterに扈従して修行して武器の手入れや馬の世話をし、運が良ければ10代半ば頃には従騎士として銀拍車を与えられる身分になった。更に才能と財産があれば成人頃には騎士に叙任されて金拍車を与えられる身分になるが、叙任式の経済的負担が大きいので従騎士のまま留まる者も多かったようである。

 これは町人身分の者の「小僧/職人/親方」に概ね相当する。

 つまり、騎士は封建身分ではなく職業上のランクである。


 封建身分としては参審自由人(治安判事になれる資格のある最上位の自由人)を中心に、その一段上の自由領主をまだ相続していない若殿様や、一段下の普通の地主階級から取り立てられたエリート層から成っていたが、一様ではない。

 本作中にも郷士、下士的グレーゾーンの人物を登場させている。



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