195回用蘊蓄と画像
蘊蓄回です。
<195回本文1>
「彼女のおすにえっふんどはしていません」
「随分ぎりぎりを攻めましたね」
・・・
「…明日はいんげろを渇望する事でしょう」
「おす」os = mouth「えっふんど」effundo = pouring out「いんげろ」ingero = pour forth
<195回本文2>
「わたしたち聖職者は修道士とは違います。貞潔の誓いを立てては居ません。唯だ福音的勧告を守って生きています。あなたを捉えた渇望が聖職者としての未来への欲求よりも強いなら、俗人として神に仕える途も有るという事です」
<本文ここまで>
司教、司祭、助祭といった聖職者と
修道士は服装からして違うが、聖職者が修道士である場合も多い。
修道士は「貞潔 - 清貧 - 従順」を公的に誓って修道生活を送るが、修道士でない聖職者は誓うのではなく聖人の教え(勧告)として守る。もちろん誓いも守りもしない俗人が聖職者である時代もある。
だが、服装ひとつ見ても修道士でない聖職者は 清貧っぽくない。
聖職者、修道士
Hortus deliciarum(アルザス図書館所蔵彩色写本、原本は普仏戦争で焼失)
十二世紀末の史料
編者はランズベルクのヘラルド




