182回用蘊蓄
本編は夕刻にUPしま・・に合うかな。
蘊蓄回です
<182本文1>
「昔・・さむい北の地で、通り掛かりの余所者が農夫に『お前の土地が欲しいから決闘しよう』と言ったそうな。農夫は腰抜けと呼ばれて生きるより良いと、決闘を受けて死んだという。これ、強盗とどう違うと思う?」
<本文ここまで>
níðingr:古ノルド語、nīðing:古英語。最も軽蔑的なののしり言葉の一つ。言われたら相手を殺しても罪に問われないレベル。
こういった挑発をして決闘に持ち込み、稼ぐ強盗騎士Raubritterも、かなり後世までいた。
鉄腕ゲッツGottfried von Berlichingenのような有名人もいた。
<182本文2>
「最強であろうと努力は欠かさぬ。だが何時頭を割られる側になるか誰が知ろう」
<本文ここまで>
強靭に思えるポッド式ヘルメットだが
頭は結構割れるようだ。
Herr Dietmar der Setzerの決闘
ハイデルベルク大所蔵
『ハイデルベルク名歌手大全 (マネッセ写本)
public domain画像
ビジュアル的には残忍な殺人者だが、貴族にして吟遊詩人で作曲家、という芸術家である。




