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173回用蘊蓄

本編は夕刻にUPします。


 蘊蓄回です


<173本文>

その母方の領地を継いで彼は既にトルンケンブルクの男爵なのだが、より格上のヴィッリ男爵家を嗣ぐ御披露目の準備中であるので、爵位のない騎士のように諱いみなに『卿』を付けて名乗っている。

 昔はそんなお作法は無かったようだから本人も気になど為していないし、どうでも良いのかも知れない。

<本文ここまで>


男爵George Gordon Byron(Baron Byron)は"Lord Byron"と敬称を姓に付けるが

騎士Sir John Falstaff は "Sir John"と名の方に付ける

という常識はイングランドのもので

大陸では Cavaliere X や Ritter von X は普通に姓に付けている。


しかし11世紀末〜12初の文献”Burt"では

"Wulcume sire Arður, wilcume lauerd. " (Laʒamon's "Brut," a.d.1200頃)

現代語で"Welcome sir Arther, welcome lord."

同じ人物を "sir Arther", "lord"と呼んでいる。

アーサーくんをSir と名前につけて呼んでいるが、彼の身分は領主階級Lordだ。

そもそも Sir が Senior 由来だから爵位の有無で使い分けるのが後世のイングランド特有の習慣なのだろう。


結論:変な気がしても、気にしたら負け。




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