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151回用蘊蓄

本編は夕刻にUPします。

《151回本文1》

 遊芸人シュピルルーテがじゃかじゃか演奏してる酒場なら馴染みなんだが。

《本文ここまで》


中世ザクセン語でいうシュピルルーテ Spillute は現代語ではSpielleuten。

言葉自体は単なる「演奏家」で騎士階級の吟遊詩人や宮廷の楽人と一緒だが、法的には最下層の流れ芸人を指す。

誤って事故死させた場合も賠償金が無料という、最下層中の最下層である。



《151回本文2》

「でも『女が産んだ者には殺されない』と言って無敵を確信させておいて、母親の死後に切開で取り出された子供に殺させるって言うのは、詐欺だよな」

 ・・まぁ、法廷弁論なんてのも、こんなものかも知れない。

《本文ここまで》


MacBethで、魔女Three Witchesが『女が産んだ者』woman bornというのを

MacBeth本人は『女が産んだ者』born of womanと言い換えていて、同じものと思っている。

だが『女が出産した者』から『女体から生まれた者』にニュアンスが変わっているように思われる。


つまり、『女が(自力で)出産した者』には『出産中に死亡してしまった母親の遺体から医師が助け出した赤子』が含まれていまい。

もちろん埋葬された母の墓穴から自力脱出した『墓場の鬼太郎』もwoman bornでないが、born of womanだ。


なんだが『胸の肉1ポンドは取ってもいいが、血を流したらお前は犯罪者だ』を思い出す。






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