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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

無人島に持って行くなら。

作者: モルソン

●・・・ボケ

■・・・ツッコミ




 ●「なぁなぁ」

 ■「何ですか?」

 ●「お前無人島にひとつだけ物持っていくとしたら何?」

 ■「いや突拍子無さすぎだろ、僕ですか?まぁ、ろ化装置とかですかね、ほら水って無人島とかだと貴重になるじゃないですか、そーゆー時にろ化装置とかがあったら海水とか水にできるしね。」

 ●「いやぁわかってないなぁ」

 ■「え、ほんとですか?」

 ●「なんでも良いんだよ?もっと他にいいものあるだろ」

 ■「俺は無人島生活するんだったらまず食料とか確保しなくちゃいけないと思ってるからその上で水ってめっちゃ貴重になってくるでしょ?俺これでもちゃんと選んだ方だと思うけどな、ちなみにお前はどんなの持ってくん?」

 ●「教えてほしいですか?仕方ない教えたりましょ。」

 ■「だるこいつ。」

 ●「僕が持って行くのは、友達です。」

 ■「ちょちょちょちょ待って、え、何友達?それはさ、物としてはセーフなん?今んところすっげぇ最低な奴に見えるけど。」

 ●「いやそーゆーわけではないんよ、だからさっき言ったじゃんなんでもいいって、これは物以外でもいいってニュアンスで言ってるから。」

 ■「んーまぁセーフなんかな。んでなんで友達なん?」

 ●「友達がいたら何でもできるじゃん、家作ったり料理したり花火したり。」

 ■「花火持ってきてんじゃん、いや笑、花火あんじゃん…」

 ●「それぐらいは多めにみろよ。」

 ■「人持ってきてる時点で大分多めに見てるわ!え、何、花火は別に持ってきても良いと?」

 ●「俺は無人島生活で必要な物一個持って行くとしたら何が良いって聞いただけで、生活にあんまり必要ないなって物は含まない。」

 ■「その言葉加えただけでも結構趣旨変わってくんぞ?んじゃ何でもありじゃん。」

 ●「でさ、お前サバイバル未経験じゃん?」

 ■「大体そうだろ、あんまいねーよサバイバル経験者とか、お前そんなこと言ってサバイバルしたことあるん?」

 ●「・・・・・・いやない。」

 ■「いやなに一回考えてんだよ、嘘吐こうとしても無駄だわ。」

 ●「でも少なくともお前よりサバイバル知識は上だと思うんよ。」

 ■「無人島に一つだけ持って行くとしたら何?って質問に友達って答えてる奴に俺負けてんの?」

 ●「そう、だからこれからお前が無人島に漂着した場合に備えて俺が生きる術を教えてやるよ。」

 ■「お前さっきから言ってることが支離滅裂なんだよ、まず無人島に漂着する場合が考えらんねーしお前から何を学ばされんだよ。」

 ●「サバイバルを教えてやるっつってんだよ。」

 ■「え、やったことないんだよね?あーダメだなんか腹立ってきた。」

 ●「騙されたと思って聞いてみ?」

 ■「まぁお前が今からどんなヘンテコなサバイバル術教えてくれるのか気になるけどね、騙される前提で聞いとくわ。」

 ●「ありがとう。」

 ■「ありがとうってなんだよ。」

 ●「んじゃまず無人島に船で行きます。」

 ■「いきなり雰囲気ぶち壊しなんだけど、普通さ海岸に流れ着いたとかそういうシチュエーションから始めないの?何ですか?これから黄○伝説のロケでも始まるんですか?」

 ●「ん?なんか言った?」

 ■「何だよこいつ、さっきっから腹立つな。」

 ●「んじゃわかった最初は遭難したって設定でいこう。」

 ■「おう、さっさといってくれ。」 

 ●「んじゃ漂流するじゃん、んで今持ちあわせてるのはお前しかいない訳じゃん。」

 ■「持ちあわせてるって何だよ、俺は物じゃねーよ。まぁお前が最初に無人島に持って行くなら友達が良いって言ったんだもんな。俺なんてトイレしかできねーけど大丈夫か?」

 ●「大丈夫!俺に任せろ。」

 ■「申し訳ないけどマジで心もとない。」

 ●「まずは水の調達から。」

 ■「一番肝心だよそこ、海の水とかをどうやって害のない水に濾過するかで結構このサバイバル生活決まってくるからね?」

 ●「まずは山の方に行くじゃん。」

 ■「えぇ?海とは逆方向に?あーはいはいまずは川を探すのね?川の水なら綺麗だったらそのまま飲めるもんな、意外と頭良いなお前。」

 ●「んでちょっと進んだ先に水道があるから蛇口捻って。」

 ■「おぉい!おいおいおい。」

 ●「どしたん?」

 ■「いや、水道あるじゃん、The 人工物…え、本当に無人島?」

 ●「そうだよ、今この島にいるのは俺とお前2人だけよ。」

 ■「いや人住んでんじゃん、住んでなかったら水道なんてもの無いだろ。」

 ●「元々…元々人が住んでたって設定。」

 ■「元々人が住んでたけど、今は誰もいないってこと?」

 ●「そう、昔人が住んでた面影が残ってるってだけ。」

 ■「いや観光地か!軍艦島見にきてんのか俺らは。」

 ●「軍艦島ではないよ?」

 ■「わかってるよそんなこと、こんなん観光地じゃんか、当然家だった場所もあるし、何もなくねーじゃん、あと水道とかのライフラインがまだ使えるってことは人がいなくなったの結構最近じゃね?」

 ●「まぁそういうのはまた後で考えよ。」

 ■「もう全部逃げの言葉にしか聞こえない。」

 ●「んで水は確保できたじゃん。」

 ■「昔の人の恩恵でね。」

 ●「それからあとは火!」

 ■「火起こしね、火起こし機はたまにサバイバルの番組とかでよく見るけど作り方とかいまいちよくわかんないんだよね、お前今からどうやって火起こそうとしてん?」

 ●「それなんだけどさ、この無人島実は地下から天然ガスが湧いてるって設定じゃん?」

 ■「んー知らん、初耳、設定じゃんじゃないから、そんな設定追加したらもうサバイバルかどうかもわからない。」

 ●「んでその天然ガスが湧き出てるところにライターで火付けて…」

 ■「おい!また出た。だから友達以外で無人島に必要なもの持って来んなって!しかもそれちゃんと実用性あるやつじゃん、花火みたいに特別枠で持ってきて良いものだと思ってたら大間違いだぞ。」

 ●「あぁこのライターは漂流物って設定だから…」

 ■「設定!!!!!設定設定設定設定、全部設定!あのさぁ、サバイバル味がゼロなんよ、設定って言葉あったらキリねぇよ。」

 ●「設定はあっても別に良いだろ。」

 ■「あっても良いけど程度を弁えろって言ってんだよ、この島実は温泉が湧き出てるんですとか言ってみろ、もうバカンスだわ。」

 ●「え、めちゃくちゃ良い。」

 ■「ダメなの!サバイバルでしょ!?え、無人島の話してるんだよね?今」

 ●「無人島の話してるね。」

 ■「設定とかあったらダメでしょ、ちゃんと何もない状態でやるのがサバイバルなんだから、そーゆーのやめてくれよ。」

 ●「わかったごめん、んじゃもう設定はこれから使わん。」

 ■「いや今までの設定なしにしろよ!さっきの設定で大分楽になっちゃってるから。」

 ●「ん?なんか言った?」

 ■「それは何だ?さっきっから。」

 ●「んじゃまぁ水と食料は確保出来たから、んーそうだなー、とりあえず大丈夫かな。」

 ■「ダメだろ、もっと大事なやつあるだろ。」

 ●「え?あぁ衣服?」

 ■「あーそっか衣服もか…え、服ないの?」

 ●「いや遭難してるんだよ?普通海岸で打ち上げられてる時から2人とも素っ裸になってるのがセオリーだろ。」

 ■「違うと思うけどなぁ、え、2人とも海岸でそれも素っ裸で打ち上げられてたん?」

 ●「そうだよ。」

 ■「何かB級のBL本の最初みてーじゃんか。」

 ●「そんなこと言うな気色の悪い、お前が言おうとしてたのはどんなの?」

 ■「いや普通に住める場所っていうか拠点作んねーとダメじゃん。」

 ●「あーそういうのは二の次。」

 ■「二の次ってどう言うことだよ、ぜってぇ風邪引くぞお前。」

 ●「任せろって。」

 ■「んでなに服ないんでしょ?」

 ●「そう、だからまずは服作らなくちゃいけない、まずは山の方に行きます。」

 ■「何かまた出てきそうな雰囲気あるな、ちなみに言うけどそれは何で。」

 ●「動物を捕まえるんだよ。」

 ■「動物?捕まえてどうするん?」

 ●「毛皮を剥いでそれを衣服にするんだよ。」

 ■「うわ急にめちゃくちゃワイルド、縄文時代の知識だけでサバイバルしようとしてんの?ぜってぇ無理じゃんそんなの。」

 ●「いや出来る出来るこれからお前にいろんな動物の倒し方教えてやるからよく聞いとけ。」

 ■「すげぇぞ今、お前ワールド全開、頭フィーバーきちゃってんじゃん、一応聞いとくわ。」

 ●「まず狐ね、尻尾掴むじゃん、んで思いっきりぶん回したら気絶する、これでもう倒した。」

 ■「へーすごいじゃん。」

 ●「あとはたぬきね、たぬきは脇腹が弱いから一回たぬきの目線まで腰を下げるのね?そっから左フックをたぬきの脇腹にグゥーッン!って入れて悶絶してるところを顔面に思いっきりアイアンクローしてフィニッシュ。」

 ■「すごいじゃん強い強い。」

 ●「それとあとは人が出た場合は…」

 ■「おおぉぉぉい!やっぱ人いるじゃん笑!いたらダメだって何回言わせんだよ。」

 ●「お前、普通の人って思ってるだろ?違うぞ。」

 ■「何普通の人じゃないって、普通の人間と何が違うん?」

 ●「でっかいしゃもじ持ってる。」

 ■「ヨネ○ケじゃん!!!突撃隣の○ごはんじゃん!いっちゃん無人島にいちゃダメな人だから、家があるってことだろうがよ!」

 ●「あの人もたまには自分1人で飯は食いたいの!!」

 ■「知らねーよ!!お前あの人の何知ってんだよ!わかった、ここ有人島だね。」

 ●「は!?ちげーし。」

 ■「お前はただこの漫才で俺に有人島でいかに楽しく生活することが出来るかを説明しただけ、最初に言ってた内容とコントでの内容がまるで違ぁう!!!!あーマジでやってる意味ないわ。」

 ●「おい待てよ、ちょい、どこ行くんだよ!!」

 ■「どこも行ってねーわ、その場から一歩も動いてませんけど。」

 ●「さっきからお前何なん?」

 ■「その言葉そっくりそのままお返しします。」

 ●「俺が言うことにあーだこーだ口を挟みやがってよぉ!」

 ■「漫才だから仕方ない。」

 ●「頭きたわ、もう良い辞めさせてもらうわマジで。」

 ■「あーそうかよどっか行け。」

 ●「こういう場合に備えて誰もいない無人島リサーチ済みだから行ってやるよ。」

 ■「だからどんな場合だよ、訳わかんねーな、ちなみにどこにあんのその無人島は。」

 ●「ハワイの…」

 ■「ぜってぇサバイバルする気ねぇだろ!?」

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