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陰謀の夜空

どうして、こんなことになっちゃったんだろう。私は、貴族として才能を見せて、魔法でも鍛錬を続けて自分を磨き上げ、最年少で特別に学園に入学することが出来た。でも、そこで魔法をさらに鍛錬し続けてもっと強く、もっと便利な魔法を研究して発見し、互いを高め合っていくのだと思っていた。でも、実際には玉の輿を狙う貴族に溢れていて、私にもたくさんすり寄って来て婚姻を求める声が多くなっていた。だけど、断り続けていたらいつしか逆恨みをされ、馬鹿な貴族の手によって今、父様と母様と旅行に行っている途中に、暗殺者の集団に襲われていた。


「アメリアを頼む、ヴェーヌ。もうお前にしか任せられるのはいない。あれらの狙いは私たちだ」

「だっ旦那様と奥様はいったいどうされるのですか!?」

「私たちはこの子を守るために囮になるわ」

「そんな…アメリア様はどうなるんですか!?私がいても奥様と旦那様がいなければ意味がありませんよ!?」

「そんなこと私たちも分かっている!それを知って言っておるのだ!わかったらさっさと行け!」

「親はね、自分よりも子供の無事を願うものなのわかったらすぐに行きなさい!!」

「ッ!わかりました、お嬢様!行きますよ!」

「私も戦うわ!お父様!だから、だから、そんなこと言わないで!」

「アメリア、最後に私たちの言葉を伝える、自分の正しいと思った事をしろ!今までの経験でもうあるはずだ!それを使って生きろ!」

「お、お父様!お母さま!」

「さぁ行きますよお嬢様!もう猶予はありません!」

「本当は…聡明で可愛らしい我が子をもっと育てていたかったな…」

「そうね、でも…もう」

「あぁ、ここで出来るだけ食い止めないとな…」


そうして私はメイドとともに逃げていった。もうお父様もお母様も見えない。逃げているときに聞こえてくる悲鳴が反響していった…


------------1時間後

ここまで来たらさすがに撒けただろう。そして女一人と子供一人では体力的にももう限界だ。暗殺者が来ても助からないだろう。そう思っていたら、黒い布で覆われた集団が現れた。


「くっ…来てしまったか。あいつら…もはやこれまでか…お嬢様、お逃げください」

「逃げるってどこへ?…私も戦うわ」

「わかりました…お嬢様は魔法で。私は出来るだけ頑張ります」

(ただの使用人なので戦うことは無理ですけど、盾になることぐらいはできますよね…)


「ククク…すまないが、お前たちには死んでもらう…」


そう言うと、暗殺者が一斉に襲ってきて、私はなんとか抵抗していたがもう魔力切れ。それに対して暗殺者の数は全く減っていない。そしてついに


「ヴェーヌ!」

「おじょ…う、さ、ま…」

「ヴェーヌ!ヴェーヌ!」


そうヴェーヌに聞いてみても返事は帰ってこず、息は段々と薄くなっていく


「助けて!!!誰か!!!!!誰でもいいから助けてよ!!!!!」

(こんなときに神でもいれば助けてくれるのだろうか…)


自分でも驚くほどの大きな声を出した後、空から一つの人影が下りてきた後、夜空のような月明かりに輝く漆黒の長い髪の毛が見えた後、6っつの人影がまた降りてきて暗殺者達が倒れていく。そして振り返った夜空の髪を持つ女性はこちらに振り向き、まるで彫刻のような美しい顔を見せて来た。その時、胸がドキドキとした。わたしはもうこの時すでに見惚れてしまったのだろうだろう。そして彼女はこう問いかける


「そのメイドさん、助けてほしい?どんな姿になってでも」


そう聞いてきたので、ハッとし、助かるのなら何でもいいと思って


「いいわ!だから助けて!」


そういうと彼女は


「わかった【眷属化】」


そう言い放ち、赤黒い血がヴェーヌに入っていく、そしてコウモリのような


「ヴェーヌ…?これで大丈夫なの?」


ヴェーヌの白く濁りかけていた目は深紅色に変わっていき、息を吹き返していく。そして私の目からは雫が頬を伝ってヴェーヌに落ちていく


「お嬢様…?どうなったのですか?

「助かったのよ、私たち」

「ところで、その横の方は?」

「まだわからない、だけどあなたを助けてくれたわ」

「そうですか…ところで私は何になったんですか?」


そう聞くと、漆黒の彼女は


「吸血鬼だ。下級だけどな」


「「吸血鬼!?」」


------------------------------------

この目の前にいる金髪の幼女と青髪のメイドを助けたのはいいが、一つ問題が出来てしまった。それは、吸血鬼がここら辺にいると周りにこの幼女に言いふらされてしまう可能性だ。だから俺は要求を突きつけることにした。


「さぁ、そこにいるメイドは助けた。あとはお前だ、ここに吸血鬼がいるとバレてしまったらまずいからな、俺の血を受け入れて眷属となり吸血鬼になるか、ここで死んでもらうかだ」

「ッ!お嬢様!ここは私が」

「無駄だ、主である俺が死ねばお前も死ぬ」

「落ち着きなさい、ヴェーヌ、そもそもこんな暗殺者共や私に寄って来る貴族の令息達、妬んでくる令嬢、それらと同じ人間でいる方がもう不快に感じるわ。お父様とお母様、そして使用人と騎士のみんなは違うけどね」

「答えは決まったかな?」

「ええ、吸血鬼にしてちょうだい」

「【眷属化】」

「わぁ…これが吸血鬼に代わる感覚…なんかぞわぞわするわ…」


そうして変化が終わると小さな幼女はこう言った


「私のお父様とお母様、そしてみんなを蘇らせてくれないかしら?その方がみんな喜ぶわ、良いでしょうか?」

「あぁ、良いよ。わかった、こっちにも利益がある。いい話だ」


(この方が、私の英雄様、いや、神様だったに違いないわ)

(人間って持ってる経験値の量多いな、コレは良い)

人間の一般人が持ってる経験値量は50~62ぐらいです。今回出た暗殺者だと130~155ぐらいです。ホブゴブリンが35ぐらい。うまうま

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