迫りくる暗黒
この世界は時間加速が入っていて、リアル一日で、ゲーム内時間は2日+4時間です。
ログアウトして頑張ってトイレをして俺の中の何かが崩壊していった気がするけども、取り敢えず裕介と連絡を取ることにした
「お前って今ファンタジアオンラインのどこにいるの?」
少し時間がたった後返事が返ってきた
「今、オーリアス王国のパールの街っていうところの、まぁ始まりの街だな、俺はそこにいるよ。ところでお前は?」
「俺は今洞窟で今脱出したところ」
「あーマジか…魔物側か、種族は?」
「小さき夜の王」
「えっと、それってなんだ?」
「下級吸血鬼から派生したエクストラ種族」
「マジか。てか種族吸血鬼にしたのか。ところで見た目は?」
「吸血鬼と変わらん。背中に赤い二枚のコウモリみたいな翼が付いてる」
「んー…それじゃあ翼さえ隠せば街の中に入れそうだな。日光除けもかねてローブでも買ってやるからそれでいいか?」
「うん、大丈夫。ありがとう。後ローブは7個用意してほしい」
「え?何故?」
「いやぁ、手に入れたスキルで【眷属化】っての手に入れて死んだ5人の騎士と王女を眷属にしたんだよね」
「なんだそれ?ずるくね?俺もそんな感じの奴になれる?」
「いやぁ、それが条件がわからないんだよね。死体の王女の血を吸ったら変わったんだけど」
「ふむ…なんか王族の血を飲むのが条件なのか?俺は人間だからわからんな…まぁローブは7
人分用意しとくよ。あと、魔物側は始まりの街の周りのどこかに生まれるわけだから空から探せば見つかると思うぜ」
「助かる。そういうの調べてないからな」
「まったく…暇なときにでも掲示板で情報収集でもしたらどうだ?」
「助かる、そうするよ」
「んじゃ、フレンドコードを送るのを忘れてたから送るわ。また向こうでも話し合おうぜ」
「オーケーじゃあまた向こうで会おう」
「おう!またな!」
そうメッセージを送って俺はまたファンタジアオンラインに向かっていった。意外とこの女の体に慣れてきたな。そう思っていると目が覚めて洞窟の中で目を覚ました。もうすでに周りは真っ暗で夜になっていて、そして目の前にはクレアがいて
「おぉ、起きましたよ。ほんとにこんな感じで起きるんですね。食事は用意してますよ。はい、どうぞ」
そこには樹皮で作られた桝のようなものがあり、その中には赤色の液体があった。その中から少し美味しそうな感じがしてみて
「これは?」
「これは魚の血ですよ、運よく川が近くにあったのです。さすがにまだ血には慣れませんけどね。でも、吸血鬼の本能かわかりませんがあまり抵抗感がありません」
実は俺もファンタジアオンラインを始めるときに血に対してあまり抵抗感が無かったので少し不安になっていたのだが、何かしらの謎技術のおかげだろうと考えることにした。そしてその魚の血を飲んだ
「おぉ、こうやって血を飲むと吸血鬼感あるな、コレ」
「はぁ、そうですか?」
血を飲み終えると、みんなが見えたので今後の予定を伝えることにした
「みんな、ちょっと話がある。いいか?」
「はい、大丈夫ですよ。どうぞ」
「この後すぐ少し離れた街に向かう。そこの門の前に俺の友人がいて、そいつが俺たち全員に
ローブを渡してくれるから、ローブを受け取った後、街の中に入る」
「そのあとは?」
「まだ考えていない。恐らくだが所持金が無いから外で野宿をする」
「分かりました。では、すでに空を飛んで周りの地形はわかっているので、行きましょうか」
「というか、もう飛んで行かねぇか?」
ラインハルトがそう意見して、ティアがハッとした顔で
「確かに!それは思いつきませんでした!ラインハルト!フフッ空が飛べるんでしたね。では、行きましょうか!」
「おいおい…お上りさんだぜ、姫様」
「あんな姫様僕は初めて見ましたよ」
「うん、私は見たことない!」
「あんな姫様を見てるとあたしも嬉しくなるね」
「あんなティアを見たのは8年振りに見ましたよ。アオイ様、もう一度言わせてください。蘇らせていただきありがとうございます」
「いや、俺もこんないい仲間が手に入ってよかったよ」
「仲間…そうですね。とてもいいものですね」
ティアが振り返ると、みんなが生暖かい視線を向けていたのでちょっと怪訝そうにしていたので、みんなが笑った。
そうして空から移動していると、近くから「助けて!誰か!」という女の子の悲鳴が聞こえたので、みんなと目配せをして
「みんな!助けに行くぞ!」
「「「「「「わか(った!(りました!」」」」」」
ロリキャラ出したいのを我慢してたけど出すことにします。