バハルス王国崩壊談、そして新しい日常
誤字修正+眷属スキル+種族特性のところに翼を付け足しました。加筆修正をいたしました。少し仕様が増えてるので暇だったら見ていってください。
あの後、クレアたちの死んだ仲間たちを埋葬した後、洞窟を脱出している間に眷属化スキルの説明と「クリフォト」についてと「バハルス王国」について、そして眷属になったときに分かった変化が話し合って分かったことがある。クリフォトについてはクレアが
「神話で言われていることですが、死を冒涜する者の象徴と言われているらしいです。クリフォトに属する者はアンデッド達とかがここにあると書かれていました。まぁ、よくわかりませんけど」
とクレアが教えてくれた。そしてバハルス王国については苦々しい顔をしながらティアーシャが教えてくれた
「バハルス王国は前代未聞の大飢饉に見舞われて王国民が喘ぎ苦しみ、私たち王族も質素な食事にしていたのですけど、国民派と称した革命軍とどこかから現われた謎の集団の手によって私たちが決起されて滅んでしまったのです。恐らくどこかの国からの兵士でしょうが、大飢饉に手を回していたために、情報収集も間に合わないままに私たちはこの洞窟に逃げ込んだのです」
とティアーシャが憎々しい様子でそう言った。その次に俺が通った道とは違う分かれ道にあった鍾乳石を見て言った。
「この石が前見た時よりも少しばかり伸びています。あまり知りませんがこの石が伸びるのに多大な時間がかかると本に書いてあったので、私たちが憎んだものはもうないのでしょう」
と今度は少しばかり嬉しそうな顔と声色でそう話していた。更に眷属になったときに分かったのは、すでにクレアたちと姫は種族が変化して下級吸血鬼になり、気になったことはステータスは下級吸血鬼のころの自分と同じだったが、すでに少し強化された通常スキルをある程度持っていた。この時ある仮説を立てた。もしかしたらNPCは生まれた時ランダムに経験値を消費して通常スキルを取得して、その通常スキルを育てていくのだと考察した。そして下級吸血鬼になったときにクレアたちが
「なんか…背中についているこの翼、なんか形容しがたいむずむずとした感覚がありますね」
「そうですか?空も飛べますしとても楽しいとおもうのですけど」
そう言ってティアーシャは赤くてコウモリのような翼をパタパタさせながら少しほほ笑んでそう言うと
「ティアはなんでそんなすぐ慣れてるんですか!?なんでですか?」
ティアというのは何だと思って聞いてみると
「ティアって何ですか?」
「あぁ、私の愛称ですよ。よければあなたもそう呼んでいただけると嬉しいです」
「分かった、俺もティアと呼ぼう」
そういうとティアが?という顔をしながら
「逆にあなたは何で自分のことを俺っていうんですか?」
思わずちょっと困ったなと思うと
「何か問題があるようなら答えなくても大丈夫ですよ」
「そうだな、俺も言いたくねぇキツイ事は言わなくてもいいぜ」
「僕もそう思いますよ」
そうラインハルトとジャック、ティアに言われると、心配させてしまったと思って自分のことを話すことにした
「俺は昨日まで男だったんだ。朝起きたらこの俺とは思えないほど美しい女性の体になっていたんだ」
「そうですか…そうですか!?え!?何でですか!?」
「は?え?マジで?それは…お疲れさまだな?」
と耳を疑うような言葉が出てきてとても驚いた顔をしていたティアは可愛らしく、年相応な顔を見せながら話してくれたので
「その話し方の方がいいよ。そっちの方が可愛い」
「へ?じゃ、じゃぁそうしますけど…」
少しティアが顔を赤らめた後、クレアが近づいてきて
「はぁ…ところで女性の体になってしまったのは何か原因があると思いますか?」
「いやぁ…それが全くと言って覚えがないんだよね…」
「そうですか…それは大変ですね…」
「ほぇー…最近はそんなこともあるんだねー」
「オリビア!そんなことは普通に起きるわけがありません!はぁぁ…」
「僕はちょっと想像したくないですね…ちょっとゾワッとしました」
「そんなことがあるんだな…あたしも今まで生きてきたけど吸血鬼になったり男から女になったやつは初めてだな…まぁ、困ったときはあたしがつき合ってやるよ」
とクレアたちの日常らしき会話が少し暖かくてホッとした。ところでクレアたち第二騎士団の5人とティアが持っていたスキルはクレアは第二騎士団元団長というだけはあり、【二刀流Lv5】と【直剣Lv6】スキルと【風魔法Lv5】を持っていた。そして副長のジャックは【サーベルLv5】と【土魔法Lv3】を、ティアは【水魔法Lv6】ジャッカルは【槍Lv5】と【盾Lv4】と【火魔法Lv2】を、ラインハルトは【大剣Lv7】を、オリヴィアは【光魔法Lv4】と【短剣Lv6】を持っていた。【二刀流】に関してはあまりわからないけど、【直剣】や【サーベル】、【大剣】は【剣】スキルが派生したものだと思う。そんなことを話しながら洞窟を進んでいると橙の光が見えてきて外に出ると目の前にあったのは、森だった。そして光が近づいてくると
「「「「「「「「痛(てぇ!(ったい!(った!」」」」」」」
唐突に来た痛みが来るとみんなですぐ近くの木陰に入り
「フー、フゥ…こう光に対して痛みを感じると自身が吸血鬼になった時間が湧いてきますね…翼があるというのに、飛べないのは残念です」
「そうですね。日傘か何かあれば大丈夫だと思うんですけど…」
「ハァ…こんな事になっちまうとは…そういや吸血鬼になったんだったわ」
「僕も忘れてましたよ」
「みんなの目が赤いのに慣れないなー」
「確かに…団長は目が青色だったから赤色になると全くの別人感がありますね…」
「そういうあなたも別人に見えるわ」
「いやぁ、夕方でよかったわ、うん、これが朝とかだともっとやべぇんだろ?」
「ところで食料は夜に集めればいいですかね、吸血鬼なので血抜きせずに持ってこないとですかね」
「寝る場所は先ほど入った洞窟ですかね…」
「そうですね、では一度洞窟に入ってどうするかを考えましょう」
そうして俺たちは一旦洞窟に戻り、そういえば自分の自己紹介だけ忘れていたなと思い出して、自己紹介をすることにした
「ところで…俺だけ自己紹介を忘れていたから今してもいいか?」
「なんで私たちの主が眷属に許可を求めるんですかね…お心のままにどうぞ」
「ありがとう、俺の名前はアオイ、クレア達の主で、種族は小さき夜の王だ」
「小さき夜の王…?私は聞いたことも文献にも記述してあるものを見たことがありませんね…」
「エクストラ種族?らしいんだ」
「ヘぇーそんなんあったんだな、まぁすごいんだろうなぁ」
「あと、俺はプレイヤーというやつだから予定があったりしたりする場合は不規則に寝てるからその時は守ってほしい」
「「「「「はっ!」」」」」「分かりましたわ」
「ところでアオイ様、ぷれいやー?とは?」
「うーん…死んでも蘇る存在?かな?」
「ふむ…眷属化と変わらないんですね」
「確かに、そうだな。でも、少しだけ違うのは主が存在してないのに死んでからすぐに復活できるところかな」
「いやぁ、恐ろしいな。そんなんがいるとは知らなかったぜ」
「そんなものがいたら何が起こるかわからないな。僕も知れてよかったよ」
「ところで、そのぷれいやーという方はどれほどいるのですか?」
「今は数えきれないほどいるよ」
「「「「「「はぁ?(へ?)」」」」」」
「ヤバいぞこれは、主を倒すことで終わるものが、主を倒しても終わらないぞ」
「なんか頭が痛くなってきたわ…」
そんな感じでしばらく話していると、一回トイレと水分補給、それに友達の裕介とフレンドコードを送るのと場所の情報共有をするためにログアウトすることにした。
「一回さっき言ったように一度寝るから起きるまで誰か一人俺を守って、それ以外は夜になったら周辺の探索と食料の確保を頼む」
「「「「「はっ!」」」」」「分かりました」
俺はそう言い、ファンタジアオンラインから一度ログアウトをした
キャラが勝手に動かん…解像度がちょっと低いせいかもしれません。構想は序章までは大雑把なメインのところは思いつきました。でも細かいとこは順次付け足して楽しくやる予定です。