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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

婚約破棄物語

耳に届かない婚約破棄


 いせかーい異世界のことでした。

 あるところに、それはそれはとても仲の良い王子様とお姫様が住んでおりました。


 それはある日の事でした……



「姫様やぁ!」



 王子様は腰を曲げながらお姫様に近付き、耳元で叫びます。



「あのよぉ! 儂と、婚約破棄してくれねぇか!?」


「あんだってぇ!?」



 婚約破棄を突き付けられたお姫様。聞こえてない振りをしているのか、耳元に手を当て、王子様が何と言ったのか聞き返します。



「儂とぉ! 婚約破棄してくれねぇかぁ!?」


「あああんだっっってえええ!!!???」



 再度、婚約破棄を突き付ける王子様。しかし、お姫様は目の前の真実を受け入れたくないのか、またも、聞こえない振りをします。



「んだからよぉ!? 儂と婚約破棄してくんろって言ってんだべさ!?」



 諦めず、婚約破棄を突き付ける王子様。ですが次の瞬間、お姫様は驚愕の事実を口にします。



「なあにばかこいでんだぁ! 儂らこの前天寿を全うしたばっかでねえか!! いまさら婚約破棄もねえべさぁ!!」


「ありゃあ!? んだったかあ!?」



 そうなのです。102歳で天寿を全うしたふたりは、いま黄泉の国にいるのでした。



「ところでよお? ばあさまや。今、儂らの目の前にあるこの大きな釜はなんだべや? 中ですごいグツグツいってんけども」


「なんだぁ、じいさまや。こんなのもわかんねぇのかや? これは、どっからどう見ても大浴場にきまってんべや!」



 そのふたりの会話を近くにいた大男が耳にし、こう呟きました。



「いや……釜茹での刑なんですけど……」




               ――おしまい――



 …………えー、102歳なら王子様じゃないじゃんとか、異世界なのに黄泉の国? などの突っ込みは無しの方向でお願いします。

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こちらの方も連載しているのでよろしくお願いします

それは、どこにでもいる3人家族……。その妻と夫の学生時代の物語……

「将来3人家族になるラブ日常」

― 新着の感想 ―
[良い点] 単純にワロスで良かったです!ww ところで、なんの罪があったんでしょうね?
[一言] 何で王子様は、今更婚約破棄したかったんですかね?w
感想一覧
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