ウィービング
朝のラッシュ時の電車の中。
乗り換える電車は、いつも混んでいてドア付近に立つことが多いです。
最近の電車は、ドアの上部に液晶テレビが2つ付いていて、ひとつは乗っている電車の次の駅の情報や路線の遅れなどの情報が流れます。
もうひとつは、ニュースなどの情報番組が流れ、退屈を紛らわすことができます。
クイズや美味しい食べ物の紹介もあるのですが、それは、1週間おなじものが流れるので、週初めだけ楽しめます。
ある日、同じように立っていると、後ろに立っている男性が、ガクッとぶつかって来ました。
振り返ってみると、どうも立ち寝をしていたようで、眼がつぶれています。
(何か嫌だな~)
と思っていて少ししてから予感が的中!
ガクンと後ろの男性がぶつかってくると、私の後頭部に痛みが。
そう、よく電車で寝ている人は、頭がガクッガクッって下がりますよね。
立ち寝していた男性も同様に、頭がガクッと下がり、頭が頭突きのように私の後頭部を直撃したのでした。
「痛!」
と男性の方を振り返っても、男性は何もなかったように目をつぶり、立ち寝を続けています。
それから、車内で移動ができるほどに空くまでは、ボクシングのウィービング*のように、気配を感じると頭を下げ、妙な緊張感がありました。
今日も、満員電車で前の人との距離がほとんどありません。
スマートフォンを操作しているのであれば、頭が前かがみになるので問題はないのですが、今日の前に立っている男性は、スマートフォンは持っていない?手にしていない?ようで、ドアの上の液晶テレビが気になるようです。
私は、この前とは違った嫌な予感が…。
電車がガタンと揺れた瞬間、何とテレビを見ていた男性の後頭部が私のおでこを直撃。
「痛!」
私がおでこを撫でていると、前に立っている男性が、私の方を一瞥。
その口は、「何、寝てるんだよ。満員なんだから寝ているんじゃねーよ」と言っているよう。
「あの、ぶつかって来たのはあなたの方です」とは言えず、また、ウィービング*です。
明日も同じ電車に乗ろう。
*ウィービングとは:ボクシングの防御方法の1つで、頭や上体を上下左右に動かし、 的を絞らせない方法のことです。