ぶら下がり不健康法
朝のラッシュ時の電車の中。
いつもの電車に乗り込み、つり革に摑まろうとしたら、前の席の男性が“がばっ“と顔を上げると左右をキョロキョロ。
そして、慌てて席を立ちあがるとホームに降りて行きました。
駅に着いたのに寝ていたのでしょうか。
寝過ごさなくてよかったです。
そして私は、珍しく、珍しく、本当に珍しく(協調)開いた席に座ることが出来ました。
いつもの女子高生は、ちらりとこちらを見て、すぐに参考書に目を落とします。
(ごめんね)
なんて心の中で笑ったりして。
そして私と代わりに、目の前に若い会社員風の男性がつり革に摑まります。
リュックサックをダッコ持ちにして、但し、つり革2つを左右の手で持ちます。
「ん?」
その姿を見て、私は嫌なことを思い出します。
遅くなった帰りの電車の中で座っていると、明らかにお酒に酔って気分が悪いオーラを発している人が前に立ちます。
その人は、二つ並んだつり革を両手で持って、そのつり革にぶら下がるようにして、電車の揺れに合わせ、ぶーらんぶーらんし始めます。
その顔は眉間に皺を寄せて苦しそう。
「まさか、ここではやめてください。
被害が甚大です。」
気が気でない私の目の前をぶーらんぶーらん。
私の横に座っている人も怖そうです。
駅に着くまで、はらはらし通しでした。
さて、目の前の男性は、やはり、両手でつり革にぶら下がるようにして、ぶーらんぶーらん始めます。
たまに女子高生にぶつかったり、ダッコ持ちのリュックサックが私の手に当たったり。
ゲームのやり過ぎで睡眠時間が不規則になり眠いのでしょうか、それとも二日酔い?
でもね、いくらぶら下がり健康法というものがあっても、健康的な生活を送らないと、いくらぶら下がっても健康になりませんよ(周りにも、迷惑ですよ)。




