女性専用席
朝のラッシュ時の電車の中。
今日も乗換駅で電車を乗り継ぎます。
その電車はいつも乗る付近では、座席はボックス席の後ろで二人掛けとなっています。
その座席の左側にいつも体格のいい男性が座っています。
どれだけ体格がいいか。
普通に座っていても横の席の三分の一ほど侵略しています。
それも、本人、気にしているのでしょうか。
申し訳ないように身体を縮めているように見えるのですが、しっかりと侵略しています。
ですので、隣の席は通常よりも幅が狭く、女性か、細身の男性しか座れません。
普通の体格の女性であれば、大抵はすっと座れ、まるで女性専用席のようです。
そう言えば、最近ではどの路線でも女性専用車両が朝と晩の通勤時間にあります。
その専用車両ですが、いつも最初に乗る路線は、電車の先頭車両が女性専用車両、乗換駅で乗り継ぐ路線は、なんと電車の中程が女性専用車両になっていて、なぜか場所が違います。
安全性と利便性を考えて、階段に近いところが専用車両になると聞いたことがあります。
確かに最初に乗る路線の駅は、大抵、ホームの両脇に階段があり、乗りかえる路線はホームの中央に階段がある駅が多い気がします。
最初の頃、慣れていない時、発車直前の乗り継ぐ電車に飛び乗り、ものすごい視線と違和感を感じました。
見回したら、女性ばかり。
慌ててホームに降りると、ホームに女性専用車両の乗り口の印が付いていました。
でも、出来れば、路線ごとに変えずに、同じところにしていただきたいと思います。
不可抗力でも、あの時に冷たい視線、思い出しただけでも冷や汗が出ます。
さて、女性専用席と化した席ですが、当然男性も座れます。
普通の体格の男性もたまに頑張って座るのですが、滅茶苦茶窮屈そう。
スマートフォンなどいじれません。
やはり、圧倒的に女性が多いです。
「どの車両にもシルバーシートのように、女性専用シートがあってもいいんじゃない?」
その男性が言ったような。
「一理ありますね。」
確かに満員電車でつぶされそうになるのを見ていると、あってもいい気がします。
明日も同じ電車に乗ろう。




