表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/59

モック使い

朝のラッシュ時の満員電車。


乗り換え駅で電車に乗り込むと、後ろからメガネをかけた男性が乗り込みます。

(いつもの人だ。)

私は、毎朝、決まった時間の電車、決まった車両の決まったドアから乗り込みます。

その私と同じように乗り込む人がいて、心の中では顔見知りのお友達♪と思ったりして。


その男性、私に背を向け、スマートフォンではなく、それより大きめのタブレットを操作し始めます。

見ると失礼かと、見ないようにします。

が、意識しなくても画面が目に入ります。

すると…。

何かゲームの様なプログラムを操作しているようなのですが、画像がない!

スマートフォンでゲームをやっている他の人の画面には、可愛い女性が出てきたりしているのに。


そう言えば、昔、何かの縁でプログラム開発をしている会社に見学に行ったことがありました。

そこで初めて、画像とプログラムは別々に作っているのを見せてもらったことを思い出しました。

プログラムは“モック”と呼ばれ、□や〇の様な記号が動いていて、戦っているのを見せてもらったっけ。

横では、登場人物らしい男の子や女の子の画像を何枚の組み合わせ、動きを表現していました。

ゲームってこういうふうに作るんだ。


この人も時間を惜しんで電車の中でプログラムを動かし、チェックしているのかな。

その隣の人のスマートフォンでは、可愛らしい女の子が戦艦?を操作し、敵の女の子の戦艦と戦うゲームをやっていました。

やっぱり、ゲームは画像が無いと。


「大丈夫、頭の中で可愛い女の子を妄想しながらやっているから」

「え?妄想?」

なんて、勝手に会話を想像してみたり。


明日も同じ電車に乗ろう。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ