エンガワ
朝のラッシュ時の電車の中。
混んでいるので仕方がないのですが、良く足を踏まれます。
それも、革靴のエンガワ部分。
痛くも痒くもないのですが、身動きが取れなくなります。
踏んでいる方も、気が付かないのでしょうか。
仕方がないので、力を入れて引き抜きます。
いや、気づかないわけないですよね。
エンガワ、革靴の部位の正式名称は何というのでしょうか。
アウトソール?ウェルト?
要は靴底が靴からはみ出している部分のことです。
ヒラメのエンガワ、なんて浮かんだので、エンガワと言ってみました。
足を踏まれる。
昔、女性のハイヒールが流行っていた時は、恐怖でした。
あの尖った踵で踏まれた日には、痛みで悲鳴を上げます。
そういう漫画もありましたが、マンガだけの世界ではなく、現実です。
知り合いは、ヒールの踵で踏まれ足の甲を骨折したとかしないとか。
直径1cm位の細い棒に、いくら女性と言えども、何十キロの体重がかかって来るので、骨折してもおかしくないですよね。
また、女性の方も、ハイヒールを履きなれていないか、バランスを取りにくいのか、電車が揺れるたびにバランスを崩し、足元がカタカタ動き、怖かったことを思い出します。
最近はハイヒール、あまり見なくなりました。
いつもの車両では、ほとんどお見掛けしていません。
ハイヒールは疲れるとか脚に良くないとかいろいろな噂が流れたからでしょうか。
パーティや何かの催し物で履くようになったのでしょうか。
まあ、通勤には向いていないことは確かです。
「ふーん、変なこと言うとハイヒールを履いてくるからね。」
そんな声が聞えたような、また、隣の女子高生が笑ったような。
「はい、失礼なことは言いません。」
明日も同じ電車に乗ろう。




