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モブ

朝のラッシュ時の電車の中。


いつものように電車に乗り込み、いつもの場所で網棚に荷物を置いて、つり革につかまり、一休憩。

でも、待ってください。

何かいつもと違うような…。

そうです、いつもなら2,3人は見知った顔がいるはずなのに、今日は誰もいません。

いつも隣に立っている女子高生もいません。

どうしたのでしょうか。

まさか、インターネットで見たモブのように、行き成り歌って踊りながら見知った顔の人たちが電車に乗って来て「ハッピー・バースディ」と言って、驚かせてくれるのでしょうか。

でも、今日は誕生日ではありません。


モブ、面白いですよね。

誕生日やプロポーズの時にいきなり大勢の人がお祝いしてくれたら嬉しいですよね。

でも、プロポーズの時、「さあ告白するぞ!」と思った時に、「いぇーい!!」と言いながら大勢の人が出てきたら言えなくなりますよね。

では、言った直後?

相手が返事できなくなりますよね、きっと。

じゃあ、相手がOKしてくれたら?

OKしてくれなかったら、どうするんでしょう。


それより現実は、時計が1時間遅れていて、いつもの電車かと思ったけど、実は1時間遅い電車だったとか、上り下りを間違えているとか、でも大丈夫でした。

では、なぜ?

その時、脳裏にひらめいたことが。

そう、この前、いつもの女子高生が一つ横のドアの付近にいて、間違いに気が付いたのか、ちょっと恥ずかしそうに車内を移動してきました。


ふと見るとホームの風景がいつもと違います。

と言うことはと、横を見ると1つ先のドア付近にいつもの女子高生が立っています。

ボーっとしていて乗るドアを一つ間違えた私でした。


明日はしっかりいつもの場所に乗り込もう。

挿絵(By みてみん)

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