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ニンニク

朝のラッシュ時の電車の中。


乗換駅で、混んでいる電車に乗りこみ、いつものようにドア付近で立っていて、周りは身動き取れないほどの混みようです。

最近暑い日が続いたのか、バテ気味です。

こういう時は、何か元気なものを食べなくてはと思います。

うなぎ?

いいですね~、大好きですが、高価なのでパス。

レバー?

いいですね~、大好きですが、今日はちょっと。


そんなことを考えていると、電車の空調に混じってあるものの強烈な匂いが。

(うっ、臭!

 これは、もしかして。)

匂いは小太りの40歳代前半の会社員風の男性から。

そう、匂いの原因は“ニンニク”です。

昨晩、この男性はきっと生のニンニクを食べたのではないでしょうか。

きっと、疲れを感じて、会社の同僚と小料理屋でも行って、馬刺しに生のおろしニンニクをたくさん絡めて食べたんでしょう。

しかも、おろしニンニクをお代わりして。

なんて勝手に想像したりして。


でも、ニンニク、いいですね。

食べる本人にとっては、たまらなく良い匂いですし、美味しいし、元気になります。

ただし、翌日はご用心。

一緒にニンニクを食べた人ではないと…、たまらなく“臭い”。

満員電車の中では、特に大変、周りは我慢大会です。

でも、今晩は、ニンニク料理を食べよう。

馬刺しがいいかな。

「僕は、馬刺しじゃなくて、カツオの刺身にニンニクを絡めて食べたんだよ。」

男性が教えてくれた気がします。

「わかったから、こっち向かないで。」


明日も同じ電車に乗ろう。

挿絵(By みてみん)

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