眠れる車内の美女たち
朝のラッシュ時の電車の中。
いつも乗る駅の2駅前から、電車は違うのですがいつもの車両のいつものドアから乗り込みます。
実は、バスで珍しく座れて、ついウトウト。
バスで、乗り過ごす経験はあまりありませんが、なんと、降りる停留所を乗り過ごしました。
まあ、それは置いておいて、その駅は始発電車がある駅で、乗った電車は、その駅始発の電車でした。
出発5分前だったので、当然、席は空いてなく、私は吊り革につかまり、立っています。
すると、目の前の席に20歳代半ばくらいのOLの二人が楽しそうに話をしています。
(ああ、会社の仲良しの同僚かな?)
なんて、少し気になったりします。
そして、発車のベルが鳴り、ドアが閉まると、二人は話を止めて、お互いマスクをして、目をつぶって眠りに入ります。
(え?なんで?)
てっきり降りる駅まで二人は仲良く話をするものだと思っていた私は、軽く驚きました。
そう言えば昔、会社の女性社員から、朝の女性はたいへんだということを聞きました。
朝早く起きてお風呂に入り、ご飯を食べて、今日着る洋服を考え、着替え、お化粧をして会社に出て行くので、睡眠不足になりがち。
その睡眠を補うために、電車の中で寝るんだと。
確かに、電車の揺れは、眠い時は尚更、眠りに落ちていく魔法のゆりかごのようなもの。
私も以前、電車の座席で居眠りをして、左右の人に迷惑を掛けた覚えがあります。
まあ、今日はバスで寝てしまいましたが。
きっと二人とも、電車の心地よい揺れがはじまるまでは、お話をしていたんだろうと思います。
「動き出したわ、じゃあね、お休み」
でしょうか。
でも何で、マスク?
「寝顔をばっちり見られないようにするためよ。」
「あ、そうか。」
何て声が聞えた気がします。
明日はいつもの電車に乗ろう。




