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カレーだいぼうけん

作者: 柿原 凛

 あるところに、大きなれいぞうこさんがありました。


 れいぞうこさんの中にはおいしそうなたべものがいっぱい。でも、れいぞうこさんのおなかはパンパンになってきて、とうとうおにくさんがとびだしました!


 おにくさんの大ジャンプ! そのまま大きな大きなおなべさんの中にぴょーんととびこんでしまいました。大きな大きなおなべさん。おにくさんはたかーいかべをのぼれません。どうしましょう。


 どうしよう、どうしよう、とおにくさんがかんがえているうちに……あれ? なんだか、だんだんあしがあつくなってきました。どんどんどんどん、あつくなっていきます。あちちちち! おにくさんはたちまちコンガリいい匂いのするスーパーおにくさんにへんしんしました!


 そのころ、それをまないたの上から見ていたじゃがいもさん、にんじんさん、たまねぎさんは、小さく切られてでばんを今か、今かと、まっています。スーパーおにくさんがうらやましいのかな?


 スーパーおにくさんは色がかわってかっこよくなったので、エッヘンと王さまきぶんです。するとそれを見ていたカミサマは、えらそうにしていたらダメだよ、と上からたくさんのお水をかけました。スーパーおにくさんはビックリしてカミサマにごめんなさい、とあやまりました。カミサマは、ちゃんとあやまれてエライね、とほめました。


 スーパーおにくさんはお水の中をスイスイとおよいでいきます。つめたかったお水はだんだんあたたかくなって、おんせんみたいになりました。スーパーおにくさんは、きもちがいいなと、うかんでいます。すると、こんどは上からなにかがおちてきました。あぶない!


 じつはこれ、みんなスーパーおにくさんのお友だちです。じゃがいもさん、にんじんさん、たまねぎさんがとびこんできたのです。スーパーおにくさんはホッとしました。そして、みんなでゆっくりおんせんにつかりました。


 おんせんにつかると、からだがふにゃふにゃとやわらかくなっていきます。このままとけちゃいそうです。とってもきもちよくなったみんなは、そろそろかえろうかとしました。でも、大きな大きなおなべさんをのぼることができません。みんなたすけてー! たすけてー! といっています。どうしましょう。


 それを見ていたカミサマは、いいことをおもいつきました。みんなひとりひとりの力はよわいけど、みんなで力を合わせばきっと大きな大きな力になります。だから、みんなをひとつのものにまとめようとかんがえました。


 カミサマは、れいぞうこさんにおねがいして、カレールウさんをよんできました。カレールウさんはみんなをたすけてあげようとやるきになっています。大きな大きなおなべさんの上からのぞきこむと、みんながカレールウさんにたすけてー! とさけんでいるのが見えました。


 カレールウさんはゆうきをだして、とびこみました! ゆっくりゆっくりとけて、みんなとてをつないでいきます。みんなはどんどんカレールウさんと、そしてみんなと、てをつないでいきます。すると、大きな大きなおなべさんの中で、カレーさんにへんしんすることができました。


 こうなったらもうだいじょうぶ。ごはんのきゅうきゅうしゃさんがピーポーとたすけにきました。カレーになったみんなはその上にのって、いっしょにおさらのくにへいきましたとさ。


 カレーライスはこうして、お友だちみんなで手をつないでできています。おいしくたべるまえにはいつもこういってありがとうをつたえようね。


 ”いただきます”。


 

はじめて童話を書いてみました。

意識したのは、小学校低学年までの漢字を使うこと、実用的な教訓があること、子供目線になることです。(できてるかな・・・)

自分にとっては新しい挑戦でした。ご意見・ご感想をお待ちしています。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 誤字報告機能の設定がなかったので、感想で。「それを見ていてカミサマは」のあたりで、「力を合わせば」となっている部分があります。「力を合わせれば」ではないでしょうか?
[良い点] かわいらしい作品だなと思いました。「みんなで力を合わせれば~」のあたりが良かったです。 [気になる点] 挿絵が欲しかった!!どうしても、言葉の羅列に見えてしまうんですよ。ひらがなばかりだと…
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