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24.来客接待

助けた彼女をマイホームに案内しそこに匿う。

火と油で灯りを着けようか迷ったが、1酸化中毒になるのは困る。

自分が不在中に他のモンスターに襲われても困る、、、。

心苦しいが、マイホームの入り口を閉めてダンジョン前に行くことにする。


会いたいのはオークだ。

彼らは揃って多くの荷物が入る袋を背負っている。

そのなかに傷薬、、、あるいはそれに付随する物があれば

物々交換したいのだ。

彼らはどこか、人でいうと軍属のような雰囲気を出している。

そうだとすれば、それに付随するような傷を癒す効能の品を持っていても

おかしくない。


こんなことになるなら、薬草等の知識を先に付けるべきだったが、

この体だ、、、。

優先順位は非常に低かった。


悔いても始まらない。

ダンジョン前と急ぐ。


ダンジョン前の広場に着くが、やはり誰も居ない。

彼らの生活圏があるT字路を右折した先に行くか、、、?

それともダンジョンに潜り黒ブチオークを探すか、、、?

どちらも一長一短だ。


彼らの生活圏件には行ったことが無い。

どれだけ遠いのかが不明だ。 

ここに寝泊まりするゴブリン達のことを考えると距離が相当

有るのかもしれない。


ダンジョンに潜るのもそうだ。

黒ブチのオークがどの階にいるかがわからないし、

この黒ブチのオークが傷薬等を持っていなかったら

どうしようもない。


どちらも不確定要素があるが、

ダンジョンに潜ることにする。

黒ブチオークとの最後の挨拶が俺を後押しした。

彼なら話は着きやすいだろう。


久しぶりにダンジョンに帰る。 

入った瞬間にダンジョンとの繋がりを感じる。

しばらく味わって居なかったように感じるこの感覚。 

ダンジョンの構造がわかるので一気に進もうとして足を止める。

入ってすぐの所にオークが二匹と二頭の犬型のモンスター。

オークは黒ブチの槍オークと素手のノーマルカラーのオークだ。

二頭の犬型のモンスターは以前にボスフロア的な部屋で

見たことがある。

なぜ出入り口付近にいるのか??


3者とも俺を一瞬警戒したが、その警戒を緩める。


戦う意思が無いので両手を上げる。

この行為、、、こっちの世界で通じるのかな??

さっきの女性の時は何となく上手く行ったが、、、。


オーク達はお互いを見て首をかしげている。

二頭の犬型のモンスターも此方を見て左右の頭を逆にかしげている、、、。


通じていませんね、はい。


だが、一応そのままで待つ。

しばらくして黒ブチオークが、小走りで歩み寄ってくる。

ありがたい。


両手を下げた後、軽く拳を上げて挨拶する。

黒ブチオークもこれを返してくれた。 


近くの来た時、黒ブチオーク顔が一瞬嫌な顔に歪む。


オークは鼻が効きそうだ。

もしかしたら彼女の匂い、、、あるいは人の血の匂いをかぎ分けたか?

だが、さっきの蛇の血の臭いの可能性もある。


人の血の臭いで顔を歪めたのだとすれば、

亜人達に彼女を会わせる訳には行かない。

亜人と人は敵対関係かもしれない。

少なくともその可能性が有ることを頭に入れて行動しよう。



黒ブチオークは会話するような位置取りで止まる。

こちらの要望を伝える。


包丁型の刃物をゆっくり取り出す。

一瞬黒ブチオークが身構えるが

逆の手を開いて制止させる。


包丁型の刃物で自らの腕を切る。

バクテリアは撤収済み。

その傷口をキープして、

そこになにかを塗るような、

貼るような、

かけるような動作を繰り返す。

そして、その物が乗ったと思われる箇所を指さし、

変形で傷口を埋めていく。


黒ブチオークが少し考え込む。

同じ動作をもう一度行っている最中にオークがこちらの意図に気がつく。

大きくうなずいた後に、もう一方のオークと二頭の犬がいる方へとかけて行く。


ダンジョンの壁際に置いてある彼らの荷物の中から

大きな葉を取り出して来てくれた。

枚数は三枚。

ありがたい。

葉の形状と色をしっかり記憶する。


それを彼が差し出してくれた。

お礼と言わんばかりに先程の戦利品を渡す。

さっきの酸を使う蛇の牙だ。

酸で溶けない牙、、、価値は有るだろう。

それを一本彼に手渡し葉を三枚受け取る。



足りなかったら後日改めて穴埋めをしようと決める。

ふと、奥にいるオークが以前、妖精に軽くお辞儀していたのを思い出す。

こういう場合に使って合っているかはわからないが、

軽く黒ブチオークにお辞儀をする。

この辺りは日本でお馴染みなのでスムーズに行えた。

気持ちも非常に込めやすい。


一瞬彼が目を丸くするのが見えたが、こちらは時間がない。

すぐにダンジョンを出る。


ダンジョン外に出る。

葉を濡らさないようにやさしく手で包み、

マイホームへと走る。



マイホーム下の崖を登り、マイホームの入り口を埋めていた土を取り除いて中に入る。

彼女は奥で座ったままだ。

大人しく待っていてくれたようで、少し安心した。


疲労と出血、そして海に落ち雨に長く晒されたせいだろう、

彼女の顔色は良くないし、目も少し虚ろだ。

ゆっくりと近づくが、彼女が武器を強く握り直すのが分かった。

これ以上は近づかないことにする、、、。


意思が伝えられないと言うのは非常にやりづらい。


オークから貰った薬草?を渡したいのだが、

マイホーム内は人には暗いだろう。

手に持つ物を認識してもらえるか不安だ。

それに、この薬草?を傷口に

貼るのかすり潰して塗るのか、

あるいは食べることで効果を発揮するのか?

自分にはそれがわからないし、

生物でないこの体で試しても意味が無い、、、。


足の傷の方も痛々しいが、出血はある程度落ち着いてきている。

腕の傷も爛れているが出血の心配はなさそうだ。

とりあえずは、灯りと暖を取るのが先か?


薬草を食べないように注意し一旦体にしまう。

そして、先程倒した蛇の肉を部屋のすみに一旦寄せる。

以前拾った枝を漁り、乾燥が進んだ物を選んでいると、

不意に後方から自分が出した物ではない物音が!?


素早くそちらを振り向くと彼女が俺に勢いよく迫る。

手に持った武器の刃を寝かせ、俺を突き刺そうとしている。



ちょっと待ったぁ!!!



左手で女性の右手と武器の柄ごと掴む。

一瞬女性が苦痛で顔を歪めたので、把握を弱める。

咄嗟だっので少し力が入ってしまっていたようだ。



、、、



俺、何かやったかぁ~、、、??



彼女に危害を加えることは一切行っていない。

むしろ、なるべく気遣って来たと思っている。

今のは咄嗟だったが、

マイホームに連れ込む時も手でやさしく把握したつもりだ。


少なくとも斬りかかられるような謂れは微塵もない。


しばらくその状況が続くが、

無理に動いたせいか、さっき確認したよりも

彼女の顔色が悪い。


空いている方の手で彼女が俺の腕を引き剥がしに来る、、、が非力だ。



頼むから、大人しくしていてくれ~



だが、こちらの願いは通じない。


仕方ないのでもう片方の手も拘束。

両腕を揃えてからその部分に自分の土を変形して纏わせる。


「ひぃ!」


彼女の表情が恐怖に変わるが続ける。

纏わせた土を圧迫しない状況で硬質化。

土製の手かせ状態にする、、、非常に、、、ひっ常に!心苦しい!!

だが、今は安静にしている方が彼女には良い。

更に続けて、足首も同じように拘束する。


「□□□□□□□□□□!」


何か言われたが、やはり何を言われたかわからない。


彼女の腰をそっと持ち、部屋の奥に持っていく。

合間で激しくジタバタされるし、手かせごと手にした武器で俺の腕を刺してきた。

もう、ここは無我の境地だ、、、。

心だけ鬼にして作業を続ける。


彼女がを部屋の奥で座らせる。

折角座らせたのに、最後に彼女は俺を思いっきり両足で蹴飛ばし、倒れる。

、、、もう、そのままだ、、、。


部屋の中央で焚き火の準備をする。


腕を天井に変形で伸ばし、手を当てる。

そこからバクテリアを一直線で真上に上げる。

崖上にバクテリアが到達した感覚が伝わる。

その部分の土を変形で大きなH形の煙突先端のようにし、

そこからまっすぐマイホームの天井まで大穴を作り、硬質化で固める。


即席だが大きな煙突が出来たので、すこしなら物を燃やしても良いかな?

入り口も開いているし、煙突に向けての空気の流れも有るだろう。


煙突の真下に先程選んだ木々を置く。

小さなヤシの実モドキの器に油を入れ、

物々交換して貰った紐を半分油に浸して半分を上に立てる。

その手前で乾燥させたヤシの実モドキの繊維層の乾燥物に、

火打石とヤスリで火を付ける。

その火種をヤシの実モドキの器の紐に近づけて着火し蝋燭変わりにする。


これで少しは彼女にも 見やすくなっただろう。


作業を続ける。


蝋燭を使い枝をすこしづつ焼いて行く。

本格的に枝が燃え始めた所でその枝を使い小さな焚き火を作る。

蝋燭代わりのヤシの実モドキの器の火を消す。


焚き火が落ち着いた所で彼女を見る。

彼女がビクッと震える。


ん?


とりあえず、服も濡れているしこのままでは風邪を引いてしまう。

彼女の方にゆっくり歩み寄る。

彼女は必死でもがいて大声を上げる。

その彼女をそっと掴み焚き火の方へと連れて行く。

火が近づくに連れて暴れていたのが収まり、

彼女は完全に泣き始める、、、。



この娘、なんか勘違いしてるんだよなぁ~、、、



何か悟ったように、覚悟したように目を閉じたまま泣いている。



焼いて食ったりしないよ、ほんと、、、



まぁ、落ち着いてくれたのは良いことだ。

ゆっくりと彼女を焚き火の前に座らせる。

キョトンとして泣き止む彼女。

今なら渡せるか?

体から1枚オークから貰った葉を取り出す。

それをそっと彼女に差し出す。

焚き火の近くで明るいのだ、人の目でも認識出来るだろう。


差し出した葉と自分を交互に見た彼女、

そして、俺が空いた手で彼女の傷を指差す。

その指が示す先を追い、自分の傷を確認した彼女は、

もう一度薬草と自分を見る。

そして俺は大きくゆっくり頷く。



そのまましばし時間が流れる。



「ガシャ」っと彼女の手から武器が落ちる。


手かせをつけたままの震えた手がゆっくりと

俺の手の薬草を取りに来る。


薬草を彼女の手が受け取ったのを確認し、

ゆっくり手かせと足かせを外し土を体に戻す。



そして、そのまま移動し焚き火を挟んで彼女の対面に座り込む。



長かったぁ~、、、、



しばしそこでこちらも休憩することにする。

この土日は完全フリーだったので、ゆっくり投稿できました♪明日以降また残業なので投稿ペースが落ちます。ご理解くださいm(__)m

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