2.思考停止
妖精のような少女と黒髪の女性がぞれ対峙し合う。
少しの間の後、黒髪の彼女が一歩前進しようとし瞬間に
5体のゴーレム達が一斉に動く。
それぞれ腕を上に横にと大きく広げ
黒髪の女性より圧倒的に大きい体を使い襲いかかる。
女性の方はゆっくり歩み始め、
そして、その歩みよりもさらにゆっくりと目を開けていく。
ゴーレム達がもう少しで女性を捕らえると言うところで、
女性の深紅の目が完全に開かれる。
そして女性を中心にそこから全周囲に空気を揺らす波のような物が
素早く駆け抜け、それを受けてゴーレム達が倒れるように崩れ落ち
大きな音を立てる。
それを見た少女が、その場から何か言葉を発しながら両手を前へだす。
半球状の障壁みたいな物が少女を包むように広がって行き、
女性を押し退けようとするが、
女性が隠れていた少し肌の白い片腕を上げて障壁を受け止める。
衝撃で黒髪とベージュの布が激しくたなびく。
十数秒その状況が続き、少女の顔がかなり辛そうに厳しくなる。
黒髪の女性があげていた腕に力を込めると
黒く太い筋状のオーラのようなものが手のひらから
何本も勢い良く出て障壁に方向を剃らされながらも
障壁をググッと押し返す。
そして障壁がガラス繊維の用に砕け、
それを作っていた少女が
目の光を失いながらゆっくりと力なく落ちて行く。
まずい!と俺は思い、少女が地面に落ちる前に駆け寄ってキャッチ。
土の上に少女が、、、
間に合わなかった?
と一瞬思ったが、、、
土が手の形をしている、、、
俺の手が土になってる、、、
驚愕でそこで思考が停止した。