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出発の朝

気づくと朝だった。

僕は動く気になれなかったから、着替えることもせずに、家でゴロゴロしていた。


…そして、出発の朝…


「花梨ちゃん。もう行くけど、準備できた?」

「うん!」

僕らは駅へ向かった。携帯の電源は落としたままだ。

僕らが新幹線に乗りこむと、まだ出発までまだ10分もあったが、新幹線のドアが閉まった。

それから花梨と話して時間をつぶしていると、いきなり花梨が、

「葵!後ろ!」というので、ホームの方を見ると、来るはずのない彼女の、息を切らした姿があった。

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