表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/25

葵side

-葵side-

「桜、何なんなんだよ」僕は、避けられているはずの桜のことばかり考えていた。

しかし、僕らには時間がない。僕はあと半年、高校を卒業したら、花梨を連れて、両親の住んでいるイギリスに行って、向こうの大学に通うことになっている。

その事は、もちろん桜は伝えられてない。

伝える気も、『ある』とはいえない。

「葵~。もう少しでお母さんたちに会えるんだよね?」っと花梨が僕に聞いて来た。

「うん。あと半年な。」

「そうだよね♪」そう言っている花梨の顔は、とても嬉しそうだ。

桜のことはあるけど、もちろん僕も両親と会えることは嬉しい。僕が高校に入ってからは、まだ一度も会っていない。

「そういや、お兄ちゃんは、大学卒業したら日本に帰るけど、花梨ちゃんはどうする?」

「うーん。お母さんたちともいたいけど、やっぱり葵と離れたくない!」

こんなことを言ってくれる妹は、やっぱり愛おしい。


桜に伝えられないまま、高校卒業まで残り1ヶ月となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ