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三歩目

彼女の頬は、くれないに染まっていた。たぶん僕も同じような顔をしているだろう。しばらく沈黙が続いたが、彼女が先に口を開いた。

(葵って意外と大胆なんだね。私の方が大胆だと思ってたのに…)

彼女はそう言って、僕にキスをした。

「ホヘ?」変な声がでた。僕がプチパニックを起こしていると、花梨が「花梨もいるんだけど…」と拗ねていた。

「ごめんごめん」と僕が花梨の頭をポンポンしてあげると、

「許してあげる」と、言ってくれた。 

「じゃぁな、桜」(うん、バイバイ)

僕はとても幸せな気持ちで家路についた。

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