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入学式

-小学校- 

学校へ着くと、まだ校長先生の話で、点呼にぎりぎり間に合った。

花梨は不安そうな顔で椅子にちょこんと座っていた。僕はとても心配していたが、花梨が僕らに気づいてにこっと笑ってくれた。

その笑顔は、僕の妹とは思えないくらい可愛いくて、天使そのものだった。

海堂かいどう花梨』「はい!」

点呼の声も元気いっぱいで、すごく安心した。

『第二十四回入学式』の看板をバックに写真撮影していたとき、花梨が、

「葵~だっこー」と甘えてきた。僕は、

「今日頑張ったもんな」と言って抱っこをしてあげた。


そして「桜にも」僕はそう言って彼女にそっとキスをした。


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