表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

貴方へ。

作者: 夢の追走者

貴方に付き合って約6年半。


私は別れました。


桜の咲く頃に出会い、暑さの強まったころに別れました。


6年とは案外短い年月で


6回春を過ごし、冬を超えて...


貴方に伝えたいことがあります。


別れて1年。

今まで色んな貴方と別れた理由を探してきた。つくってきた。考えてきた。


けど、わかりました。


やっと1年目にわかりました。


貴方が頭がいいから別れた。

大学受験に集中させるために。




あまり会えないからさみしいから別れた。



真面目すぎてつまらないから別れた。





この1年ずっと嘘でかためられてきた。


けど、気づいた。


ただ、貴方が怖かった


怖かった。


元々男勝りな私は男なんて友達みたいなもので、男なんて意識したことなんて、あまりなかった。


むろん、女の子扱いもされてこなかった。


小学生で付き合った私達は、もちろんたかが子供の恋愛で手を繋ぐことも何もなくただ惚れたはれたの恋愛なわけで。


でも、中学生高校生となるにつれて恋愛も大人になり手をつないだりハグをしたりキスをしたり…


カップルでは普通のことかもしれない。


でも、周りに女の子扱いされずまともに男を男と意識したことのない私にとっては、怖かった。


なんだか、怖かった。


どんどん貴方は男になっていって


普通なんだけど。


ただ、そんな貴方を受け入れられなかった。


今思うとほんとに自分ってバカ。


そんな自分を認めたくなかったのかも。


別れ方もひどかったね。


最後に会いたいって言ったのも聞いてあげず


今更何を言っても変わらない


自分が悪いことは百の承知。


二度と会えない


二度と戻らない


二度と変わることのない過去


だけど、最後にわがままを言わせてください


もし叶うなら笑顔のままの2人に戻りたい


たわいもない会話をしていたころの。


桜並木を政治の話をしながら歩いてたあの頃に


叶わないとわかっていても


なくならないこの思い


自分勝手でごめんなさい。


愛してくれてありがとう


貴方と過ごした大事な時間を大切にしてこれから生きていきます。


別れてから一年


これを最後に新たな一歩を踏み出します。


貴方は私がこの人生できっと1番愛した人です。


ただ、勘違いしないで。

貴方を嫌いになって別れたわけではないの。


あんたほどのいい男はいないから。

なーんてね。笑笑

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ