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第十五章 いつも通り俺の朝は、うるっさい-鈴木 友太郎-

お久しぶりです!

今回は、皆が眠りにつき、夢を見て…まずは、友太郎の話です!

『ドカンッ』


ドカンッ⁇……なんの音…って、

「おはようっ!友‼」

「‼‼んなっ、父さん⁉」

「父ちゃんでちゅよぉ」






「……吐き気がする。」





俺の朝は目覚ましいらず。なぜならこの、高校生の息子の部屋に、ノックではなくて、破壊音を立てて入ってくる、父さんがいるから。



「早く起きてくだちゃいねぇ、友くん♡」

「…だぁからぁ…毎回毎回、その喋り方をやめろ‼」

そして、父さんは毎回俺に、この気色の悪い声で、俺に喋りかけてくる。

「ちっ、うっせぇなぁ…ったく。こちとら、低血圧の息子のために、毎回毎回、やっさすぃ〜く起こしてやってんのによぉ」

扉のほうへ歩きながら、「ったく、つれねぇなぁ」とぼやく。これも、いつものことだ。いつも……だったっけ?………うん。考えるのを辞めることにしよう。どうにも、朝からあのこってこての父さんのことを考えると、気分がよくないのだ。

「友ーーっ、早くおりてらっしゃい!」

今回のは、母さんだ。

「んーー!今いく!」

急いで制服に着替え、下にいくと、ふんわりと香ばしい、卵焼きのにおいがした。でも、近づいていくにつれ、何やら香ばしいを通り越し、焦げたにおいがした。

「父さん、また焦がしたろっ。」

「おうよ!だがな、息子よっ、諦めない心が大切なのだよ‼」

「父さん、何回目?それ。そろそろ、諦めたら?…卵がもったいない。」

「なぬ⁇聞き捨てならんな…」

「もうっ、2人ともいいから、ご飯食べちゃって!」

「はーい。」

俺は隣で誰かが、食べろ食べろとうるさいが、無視して母さんの作った、いいにおいのほうだけを食べた。その他には、コーンスープと、キャベツの千切り。キャベツの千切りは置いておくとして、俺は、母さんの卵焼きが大好きだ。大人になって、「おふくろの味は?」と聞かれれば、「卵焼き」と言うだろう。まぁ、まだ高校生の俺が考えるのには、親父くさいものだったか……


「バタバタっ」


「もぉーーっ、お母さん!何で起こしてくれないの⁈」

「あら、(なつ)。今日は休みって言ってたじゃない。」

「それは午後からなの‼午前中はあるのよ!」

夏…夏姉が、いつも以上に騒がしく起きてきた。俺は、娘は父に似る、と言う言葉は、本当だと思う。だって、父さんに似て、夏姉はうるっさいから。

「あぁ…騒がしいのが増えた。」

「おおっ夏。送ってやろうか?」

「友太郎はうっさいっ、だまれ!そしてお父さんを友達に見せたくないっ、一生ね‼」

「うぅぅっ…」

いくら似ているからといって、好きなわけではないが。母さんはなぜ、この男を選んだんだろうか。


朝食を食べ終えて、歯を磨く。そして、顔を洗顔料を手にのせ、ゴシゴシ洗う。

「友太郎、泡つけ過ぎ」

「わぁったから、夏姉は早くしたくしたら?」

「わかってますぅ!もういくしっ、バイバイ!」

「んー…って、目にしみる…」

泡がたっぷりついたまま、夏姉と口論をしたために、目に泡が侵入した。

くっそ…やっぱ夏姉に、言い返せない。


俺のが、頭はいいはずなのだが。


あぁっ、うるさいな…。

次は、直かもです‼

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