第十四章 僕たち5人から、皆さん5人へ
ー友太郎
「眠たくなったら、言ってくださいね。」
「あぁ。」
俺は今、妙に緊張している。だって、能力を得るだの…そんなことを急に言われたところで、意味が分からない。それに、俺含め5人が選ばれた…つまり、この俺たちに、運命がかかってる、とかだろ?緊張というか、怖い。こんなんで、眠るとか、あり、え………ない。
ーバタッ
「あっ!…眠ってしまいましたか…。最後にお話しを、と思っていたのですが…。まぁっ、僕はそういうの苦手なので。」
……かすかに、きこえ、る?
「でわっ。…友太郎様、あなたは、頭が良くて、そして…アナログ君ですね!」
なっ!…うっ…
「せぇ…」
「あぁ、起きていましたか。…?もう、眠りましたか…」
ー直
眠くなったら言いなさいよ…っか。眠くなる気が、全然しないんだけど…。まぁ、さっきからセイラさん、眉間にすっごい皺よせて、何にも言えないけどさぁ。
「……」
「……」
「無言って、キツイねぇって…ん⁈」
「どうしたの?きた?」
「きたっ…ていうか、眠いです…。」
あぁ、本当にきたよ…眠気。
「じゃあ、よく聞いてなさい。」
「…?…」
「あなただって…そんな性格のあなただって、辛いでしょ?でも、自分を作らないっていうのも、難しいから……」
うん…。
「あなたの好きな、自分でいて。」
……うん。
ー千尋
眠たくなったら言って下さいって言われたけども、あんな怖い風景見た後に、眠るなんて無理。それに、こんな寂しそうな顔する子供をおいて行くなんて、もっと無理。……………。…っ?
「あ…れ?」
急に、眠く…
「眠く、なりましたか?」
そんな…。
「えとっ…僕は子供です。だから、自分で選ぶことが、できないんです。でもっ、千尋さんは、大人です。子供っぽいですけど…。だから、自分で好きなこと、選んじゃって下さい!」
あっ…笑った…。初めて…嬉しそうな…顔。
ー春弥
この人、性格はgoodなんだけど、声が優しくても、言ってることが怖いなぁ。ツンデレとは、ちがうし。S?…まぁ、いいや。て言うか、オレ、ゲームは得意だけど、自分が能力の取得とか、できるかな?まっ、眠くなったら、ゲームスタートか…って、
「すたーと」
「⁉あぁ、眠くなられたのですね。」
「…はぃ…。」
「でわ一言。三次元が好きな春弥様。それでいいと思いますよ。あぁっ、二次元でも、どちらでも、いいと思います。大事なのは、気持ちの方ですよ。」
…へぇ。…
ー伊代里
この人は、なんにも喋らないから、よく分からない。まぁ、アラタさんっていう名前の他に、意味はわからなかったけど、説明してくれた時描いてくれた絵が、すごく上手かったことくらい。さらに、アラタさんは、マスクをしてるから、表情も分からない。これから、どうなるんだろう、私。
「えっ⁉」
「っ!」
なにこれ…急に、眠たく、なって、き…た。あぁ、さっき描いていた寝てる人の絵って、このこと表してたのかも…。ん?アラタさん、マスク、外した…
「ムリなら、ムリって言って。誰も、責めない。」
初めて聞く声。すごく普通なのに、私の心にずっしり染みて…なんだか、より眠くなる。
「応援、してる」
「全員、眠れたようですね。
僕たちがこの5人を選んだ理由は、皆さん、それぞれの答えーをみつけられているからです。ですから、そんな方なら、この先に待ち受けている悪夢にあっても、必ず答えをみつけ、目覚めてくれると信じています。
僕たちは、皆さんの逆で、諦めきり、眠ることで、能力ん得ました。諦める。これは、以外にも、難しいのです。それは、人間は、必ず小さな希望をもつからです。それを捨て切るのが、難しいのです。
しかし、希望を完璧に持つのも難しい。それは、人間は、誰しも、マイナスなイメージを持ってしまうからです。それを、完璧な希望に変えなくてはいけません。それを、あなた方5人に、やってのけていただきたいのです。
応援しています。がんばって下さい。」
いよいよ、次です‼次、あらすじに書いてある、ハードな夢の話し、はじまります!