第十三章 俺は、目覚まし時計がないとアホになるみたいだ
友太郎のお話しです。
「…っぬぅんぁ?」
間抜けな声をだして、目覚める俺。そういえば、あの、耳障りなほどうるさい目覚まし時計の音が聞こえない。あの音がないと、こうも俺は、間抜けになるのか……んん⁇
「ここ…どこだ?」
あたり一面、真っ白、な部屋。
「おっ、やっと目覚めましたかぁ」
「………はぁ?」
「流石に、僕も待ち疲れしましたよ。なんせ、まる一日寝るんですからっ…」
「っだから、」
「まさか、こんなに寝るなんて…思ってなかったなぁ…うぅん、これは、どちらかというと、僕達に近いかぁ……大丈夫かなぁ?」
「だからっ、さっきから何のこと言ってんだっ」
「ん?僕のこと、わすれてしまいましたか?アオイですよ。」
「あっ」
「ここの部屋の説明なら、もういりませんよね。」
「……あぁ。」
思い出した。こいつはアオイで、この部屋は、セイラとかいう人が造ったらしい。
「友太郎さんは、本当に頭が良いんですね。……あの寝起きの声からは、想像できませんが…」
「お前っ」
「あぁ、すみません!とにかく、急ぎましょう!」
「なんでっ…てか、なにをすんだよ?俺。」
「眠っていただきます。」
「は⁉」
寝る⁉意味が、分からない…
「眠る、と言ってもこの空間の場合、どこでも眠れる訳ではありません。」
「じゃあっ、どこで…と言うより、なんで眠るんだ⁇今、大変なときじゃないのか⁇」
「どこで…これは、眠くなったらです。この空間には、たくさんの部屋が存在しますが、そのうちの一つで、友太郎さんが、眠たくなる場所があるんです。」
眠く、なる場所…
「そこで眠っていただきます。と言うよりは、眠ってしまいます。そして、ここからが、本題。先程言われた、」
「なんで眠るのか。」
「はい。僕達が友太郎さん達にしていただきたいのは、能力の取得です。眠る、と言うのは、そのための行為です。正確には、眠って目覚めるのです。そうすることによって、能力が得られます。ただし、これが、眠って目覚めるのが、難しいのです。」
「難しい?」
いつも、毎日、だるいくらいに繰り返していることなに。
「では、早速その部屋探しです。他の皆さんはもう、見つけている頃でしょうから、急ぎましょう!」
「あっ、あぁ」
さっきこの人は、俺のことを、頭が良いと言った。…それは、よく、他人にも言われる。直にも…。
でも今回、頭が良いだけでは、だめみたいだ。
だって、俺の脳みそが、この状況をりかいできていないから。
書いてみて、友太郎の話しが一番書きやすいなぁと思いました。
友太郎のキャラも、自分的には、好みです。