1日目
今回はぐだぐたとなっておりますゆえお気をつけてください
林間学校当日。
いつもと違うのは重い荷物を持っていくことぐらいだった。
最初は、
「おくっていくやす」
と家の前にベンツが、あったが華麗にスル-してやった。
途中で、
「ご近所に迷惑になるからやめてくれ」
と言って学校に向かった。
そうゆう訳で現在バスに揺られて、早30分。あと2時間も乗っていないといけないとゆうからいやになる。
現在俺の隣の席が、ちょっと茶髪気味の肩にかかるぐらいの髪の長さで、可愛いと綺麗の割合が3;7と言う美少女。
そいつが俺をちらちらと見てくる。
それが役、乗ってから現在まで繰り返している。
そうしてさすがに気になったので聞いてみる。
「なあ、柴乃。俺の顔に何かついてるか?」
「べ、べべべ、別になんにもついてない、若干小さくなったんじゃないかと思っただけだ」
うっ、見事に痛いところをついてきやがる。
「色々と事情があってな、まさかの驚愕。実際に10センチぐらいちじんでいた」
柴乃は天然が体の30%を占めているから流してくれるだろう。
「それは仰天だな~ってちょ、ムグッ!」
大声を出されたら面倒だからとっさにふさいだ。
「詳しいことはあとで説明する」
そうして俺たちの乗るバスは宿へ向かって行く。
宿は見た目は古めかしい古風な建物であった。
俺たちはバラバラになって各自、自分たちの部屋に荷物を置きに行く。
取りあえず俺も自分の部屋に荷物を置きに行く。
部屋に入ると相川がすでにいて、かなり無言の状況。
テキトーに荷物を置き、部屋の時計で時間を確認する。
昼食までは時間があるので読書でもすることにした。
カチ、カチッと時計の針が動くだけの時間が部屋に響き渡る。
相川は壁に寄りかかって、ひたすら時計をみる。
さすがにこの状況でいるのはまずかったのだろう。
相川が話しかけてきた。
「確か桜花でいんだよな、苗字」
「あってる」
即答。ずっと声を出していて女だとかんづかれる可能性があるから。
その結果、12時の昼飯まで無言だった。
俺たちは昼飯を食べると1時間休憩を取ったのち登山に向かった。
登山は1キロくらいの道のりを歩いて頂上を目指すとゆうもの。
それで現在、隣に柴乃がいて軽くしゃべりながら歩いている。
「なあ、柴乃、夜暇か?」
「な、ななんだ!」
「ちょっと、俺が10センチも縮んだ訳を言いたいんだよ」
「りょ、了解だ」
正直いってこれを言ってしまえば柴乃は俺を拒絶するかもしれない。
だけども俺は、伝えようと思う。
友に嘘をつきたくないから。
頂上に着くと、見事な風景が見えた。
ここら辺では結構高い山だそうだ。
そしてこの山には伝説があり、この山のどこかに小さな神社があり、そこで一方が告白をし、もう1方が承諾をすると、その二人は末永く幸せに過ごせるそうだ。
全員がこの光景を眺めた後下山をした。
そして4分の1ほど山を下りた時だった。
「キャッ!」
柴乃が足を滑らせて落ちそうになった。
俺はとっさに手を伸ばして柴乃の手をつかむことができたが、それは見事に空中であった。
目が覚めて最初に見た光景は夕日が落ち始めている空だった。
「えっとなんでこんなことに……って、柴乃!!」
最初は気付かなかったが柴乃は俺の上におり、気絶をしていた。
「おい、柴乃!」
俺の上で倒れている柴乃に体をゆすりながら声をかける。
「……ん、ここは…?」
柴乃の意識が戻り、安堵の息が漏れる。
「って、奈弦っ!」
柴乃は自分が現在俺の上にいることが分かったのか急いで俺から離れるが、
「イタッ!」
起きて立ち上がる際に足を捻挫したのかうずくまる。
「おい、大丈夫か」
と俺も急いで手をつき立ち上がろうとするが、左腕に声にならない痛みが走る。涙が出てきそうだ。たぶん折れてるな。
それでもポーカーフェイスを装いながら、柴乃に近づく。
「取り合えず肩貸してやるから山降りんぞ」
ゆっくり柴乃を立たせて肩を支える。
幸い、登山と言ってもタオルと飲み物ぐらいしかなかったので、この状況ではありがたい。
柴乃のペースに合わせて降りていくと、
「あ」
ふとみた建物を見てそんな驚きの声をする。
「どうしたんだ?奈弦」
「そこにある、神社、ちょっとした伝説があるんだ」
「どんなのだ?」
俺の口はなぜかサラサラと説明していく。
すると、
「奈弦、ちょっとそこによってにらっていいか?」
とくになにも文句がないので肩を貸しつつ神社へ行く。
疲れたのか、柴乃は。
確かに怪我をした状態で歩くのは結構つらい。
柴乃は急に俺の方にまわした手を離し俺の正面にむく。
柴乃は顔を赤らめつつ、
「奈弦、私はお前のことが、す、すすす好きだ!」
「…へっ?」
あまりにもとうとつの告白。
そんな告白に対して俺は素っ頓狂な声を上げる。
「中3の時転向してきた私は、周りに近寄りがたい、空気を出していたんだと思う」
確かに柴乃は今では人望のある人気者だが転向してきた当初は無口で、クールなオーラを出していた。
「そんな関係で私は友達の一人もできなかった。そんな私が転向してきてから1カ月のある日、お前――奈弦が私の所に来て「北乃村。俺、宿題わかんないんだが教えてくれないか?」と、とぼけたふうに声をかけてきたな」
そん時はガチで問題が分からずに、ちょうど成績のトップを取っている柴乃に聞いたんだった。柴乃は丁寧に教えてくれて、次の授業は助かった。
「その日の昼休みからだ。何人かまとまって私の所に来て「勉強教えてもらえるかな、北乃村さん」って。それから私はクラスに馴染んでいったんだ」
そして一つ間をおいて、
「私をみんなに馴染ませてくれたそのきっかけを作ったお前に惚れたんだ、私と付き合ってくれっ!」
……違う…な…。
「柴乃、お前のその気持ちは嬉しい。けれども俺はただきっかけを作っただけで、お前自身が努力したから馴染めたんd「違うっ!お前のそのきっかけがなければ私は何もできなかったんだ!絶対にこの気持ちだけは変わらない!」……」
はっきり言うと2つの意味で泣きそうだ。
1つ目は柴乃の俺に対する気持ち。
2つ目は俺の現状。
「なぁ、柴乃。本当は今夜話たかったんだが今話す」
俺は右手でウイッグを引っ張り、
「現在、俺は女だ。ある日変な薬品を飲んだらこうなったんだ。だからお前の今の気持ちには答えられない」
これで、もう後戻りはできない。
「じゃあ、私から1つ聞いていいか。お前は男に戻りたいのか」
「戻りたいさ!戻れるもんなら今すぐに!」
「なら私はそれを手伝う。だから、私への返答はそのまま持っておいてくれ」
「わかった。そしてありがとう。柴乃」
俺と柴乃の目からは涙がこぼれていた。
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