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転校生

*特別階の大ざっぱな説明は『ぷろろーぐ』まで。


 帰り道。

 何の変りもなく、俺は帰りのバスに乗っていた。

 弁当を食べ、お開きに。

 家に帰ると真っ先に、

「おじょぉぉぉぉぉ!何もありませんでしたかぁぁぁぁぁぁ!」

 ヤーさん総勢20名が泣きながら寄ってくる。

「大丈夫だ。だからさっさと離れろ」

 母さんと親父に同じことを聞かれ、その日は特に何もなく、終わった。



 

 翌日。

「うっし、お前ら席につけ―転校生の紹介だ」

 かなり微妙な時期の転校生だと思ったら、そいつの顔はよく見知った顔だった。多少大人っぽくなっているが。

「北海道からこの地域まで転向してきました。銀条哉ぎんじょうはじめです。よろしく!」

 ちょくちょく出てくる『アイツ』いかにもなフツメンの幼馴染、銀条哉の姿があった。

 持ち前の明るさでよくモテていた。

 俺は転校生の前に行き、

 左腕が使えなので右腕を自分の真横にだし、そのまま正面に手を動かすと、転校生の手に当たり、握手の状態になり、それからすぐにハイタッチ。

「ま、まさかこのリズムは、奈弦じゃねえか!」

「ういっす、哉。こっちに戻ってきてるんだったら連絡いれておいてくれよ」

「それじゃあサプライズにならないだろ。おまえんちに遊びに行って驚かせようと計画してたんだがな」

「盛り上がるのはいいがHR中だから後にしろ」

「「わかりました」」




 場所は変わって特別階

「ホントに久々じゃねえか、奈弦」

「驚きが半端な。それにしてもムードメーカーは健在か」

 驚くことに哉は早くもクラスに馴染み元からいたかのようなクラスメートの対応だ。

「ふ、ふ、ふ。この俺は約3年の時を経てどうすればボッチにならないのかを研究した結果だ」

「つまり転向した初めのころは友達のいないボッチだったわけだ」

 口でわざと「グサッ」と言いながら両手を床につけうなだれるポーズをとる。

「しょうがないだろう!ここに来るまでに計6回は転向を繰り返したんだ!なれなきゃ困る!」

「実になれたくないな。あ、それとここにはしばらくいるのか?」

「ああ、前住んでた家に戻って暮らす予定だ。親が今度は海外とか言うから俺だけ残ってるから一人暮らしだ」

「そうか。またふざけて過ごせそうだ」

「だな」

 現在いるのは特別階エレベター付近のベンチ。

 昼休み故に弁当持参だ。

「と、言うわけで貴様の卵焼きは頂いた―!」

「ま、別にいいんだが」

 実際ご飯:おかずの割合が1:3とバランスか悪いので別にかまわないだろう。

「む、つまらん。だがそれでも俺は頂く!……あ、うめぇ。咲夜さんの飯サイコ―」

「残念だがそれは俺が作った」

「な、なんだって!?俺の幼馴染がこんなに料理がうまいわけがない!」

 ひどいやつだ。ちょこちょこ俺は母の手伝いをしているのである程度の料理は普通に作れる。

「諦めろ。これが現実リアルだ」

「畜生、なんでこんなに料理がうまいのに女じゃないんだ!」

「お前の女子のストライクゾーンの『作る飯が毎日食べたくなるほどうまい子』は変わっていないのか」

「当たり前だのクラッカー。後、一緒にいて気分を害さない人だな。まさに奈弦が女だったら完璧だな。なぁ、ちょっと外国行って性転換手術受けてこいよ」

 …………何にも言えない。

 たぶんこいつには女になったとか絶対に言えない。

 男に戻るためにこの脂肪とかをどうにかしたい。

 後、古いぞそのネタ。それと幼馴染お前はどうしてそこまで自分に正直になれるんだ。

 しばらく俺が無言でいると、「悪かった」「冗談だって」「確かにそりゃ、うれしいけどよ……」などと言ってきたバカがいるが気にしないのがい1番だろう。


お久しぶりです。

親に隠れて投稿してますこれ。

なので更新は不定期ですので。はい。

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