2日目夜
また短いです。すみません、ちょうどいい区切りを探すとどうも短くなってしまいます。
夜、これまた意外な先生が星について語っていた。
まっちゃんである。
俺たちは地面に寝っころがって星を見る。
そういや『アイツ』も好きだったな、空が。
いつも俺が落ち込んでいるときには「空を見ろ、お前の悩みなんてちっぽけにみえちまうぞ」っとよく言われた。
今どこいんだろな、アイツ。
そんなことを考えていると柴乃が、
「星がきれいだな」
「そうだな」
その後まっちゃんによる説明が終わると、生徒たちは自分たちの部屋に向かった。
俺もそれにつられて自室に向かった。
その行く途中に相川が、
「俺ちょっと先生に呼び出されたから先にシャワー使っちゃってくれ」
と言っていたので先に使うことにした。
これでわざわざ先生の所に行かなくてすむな、と気持ちよく寝た。
あることに気が付かないまま。
side: 信也
担任のまっちゃんに呼び出されて、
「よっし、相川。お前出席番号が1番だから明日俺の手伝いをやれ」
「え、なんで俺がy「バイトの件」うっわかりました」
この学校は基本バイトが禁止なのだが俺は家庭の事情によりバイトをしたかったのだが教頭からは許可が下りずに理事長に頭を下げてもらうという、まっちゃんには結構デカい借りがあるのだ。
「で、何をすれば?」
「とりあえず帰りのバスの弁当配ったり、荷物を積むのを手伝え」
「そのくらいならやりますよ」
「よっし、その言葉忘れんなよ?」
まっちゃんはちょっと不気味に笑った。
「んじゃ、部屋に戻りますね」
「おう、いいぞ」
という様な感じでまっちゃんが本来やるべき仕事を押し付けられた。
まっちゃんは自分のことになるとめちゃくちゃやる気が上がるらしい。
今回の天体観測も給料アップとかで引き受けたらしい。
そんなことを考えている間に自分の部屋に着き、電気をつけると、
女子がいた。
服装はうちの学校の指定のジャージで長い髪の毛が妙に色っぽい。
腹が少し出ているから余計に。
こいつは誰だ?
うちの学校でこんなやつを見たことはない。
どっかで見たことのあるような気が……
あ、あの時の女子だ。
俺の脚は勝手に彼女の元へ行き、かくされている前髪を持ち上げる。
やっぱり、あの時の女子だ。
あのヤンキーを倒した時とは違い、年相応の可愛らしい寝顔だった。
気が付くと、自分の目と鼻の先に彼女の顔があった。
「!?」
いったいいつの間に俺はこんな行動をとったのだろう、そう思って急いで距離を取る。
急いで離れたせいか後ろに倒れてしまい小さく音を立てながら尻餅をつく。
その音で彼女は目が覚めたんか、
「んっ……あい…か…わ…?」
少し甘みを帯びた声で、うっすらと目を開けながらそう言った。
主人公、ついにばれてしまう!?
ちなみにアンケートは終了しました。
「男とくっつける」のルートで進みたいと思います。
番外編で女とくっつく感じのもやるかもしれません。