2日目中編
めっさ短いですが勘弁してくださいっ!
天気は快晴。
水面は穏やか。
見事なまでの水遊び日和。
なぜかここは山だからなのか異様にあったかい。
あともうちょっとで5月に入るってのに。
そんな俺は、柴乃と一緒にテントで休んでいた。
この体じゃあ、入れるわけがないからな。
「……暇だ……」
「そうだな。せっかくの湖なのにな……」
「まぁ、結局は入れないんだがな」
「あ、そっか。ごめん」
涼しい風が柴乃の髪を揺らす。
「私、昨日考えたんだ、いっその事バラせば楽になるんじゃないかって」
だけどやっぱり俺は、
「俺もそう思うけど、やっぱみんなの反応が怖いな」
「奈弦を怖がられてもずっと私はそばにいるよ」
「それは頼もしいな」
実際励ましだろうとそう言ってもらえると楽になれる。
「冗談なんかじゃないぞ?本気だぞ?」
「でも、もしもバレる様なことがないなら俺はこのまま1年間は男として生活をするよ」
「1年間?」
「俺がこの格好で学校に行く条件。2年になるまでに男に戻れなかったら女として生活するってこと」
高校生活の1年ぐらいは男として思い出を作りたいじゃないか。
まだ一カ月程度だ。
「もし、もしも戻れなかったらどうするんだ?」
「そん時はおとなしく女として生活してやるよ。柴乃に女のことでも伝授してもらおっかな」
ちょっと冗談交じりにいってみると柴乃は、
「そん時は任せろ、しっかり教えてやる」
笑って返してくれた。
「でも、女として生活になったとしても私の気持ちはかわらないからな」
「ありがとう、柴乃。もしかしたら俺、男好きになっちゃうかもよ?」
「その時はその時だ。全力で奈弦を私のものにする」
やたらと真剣なので、ほんとに俺のこと好きでいてくれてるのかな……と感じた。
アンケート結果は「男とくっつけるです」
協力してくださった皆様、ありがとうございました。
早速次回は……ふ(笑)