第5話 大型不適合者
都市に出現した大型不適合者。
虚たちは、不適合者のところへ向かう。
「やばっ…! 刃に連絡しないと!」
「おい! 見たか? あのニュース!!」
「ああ! これって…怪能不適合者…」
「しかも、見た目が変わってるし、別の個体…?」
「あれで最後じゃなかったのかよ!?」
都市を蹂躙した不適合者は何を思ったのか、方向を変え、また建物を踏みにじりながら突き進む。
「おい! これって俺らの地域に進んできてねえか!?」
「…本当だ。とりあえず一旦家出るぞ!」
急いで準備を済ませ、家を飛び出し、そのまま2人で合流する。
ドスン…ドスン…
地面をえぐる重低音の足音。
「やばい! もうこっちまできてる!!」
「オ…オアァ…ア…」
「…今、喋ったか? あいつ…」
「自我…があるのか?」
「イ…ア…イアアァ!!」
不適合者は狂ったように攻撃をする。だが、虚と刃には救けてほしそうな目をしてるように感じた。
「おい、これどうするよ!?」
「どうするって…倒すしかないだろ…」
「世界を守るためにも、俺らが今やんないと!!」
「よし…いくぞ!!」
勢い良く足でブレーキをし、構える。
能力発動 現実への破壊
能力発動 変わりだす紙の繊維
強制停止!!
そう唱えるも、不適合者は止まらない。
「なんでだ!? 停止されない!?」
「なら俺が…!!」
その瞬間、刃は不適合者の脚めがけて跳ぶ。
バサッ
不適合者の脚に傷がつく。
「よしっ!! 通った!!」
「イ…イアイ…」
あまりの衝撃の言葉にそのまま横に倒れてしまう。
「刃!!」
「だ、大丈夫だ…」
「お…俺はいつもこうだ…大事な時に失敗して、人に傷をつけてしまう…」
「戦いのときに愚痴垂れ流してんじゃねえぞ」
「!?」
何者かがそう言ったとき、不適合者は倒れていた。
「話は後だ、一回こいつ片付けんぞ。」
「ま、待ってくれ! こいつには自我が…」
「バケモノの感覚はハッキングした。痛覚はねぇよ。」
「ハッキング…?」
能力発動 命を削る清算
グゴゴゴ
地響きと共に、不適合者の腹には穴が開いた。
「あっ、あなたは!? なんで腹に穴が…?」
「アハハ、びっくりさせちゃってゴメン。カイチョーの命令でね。」
「大型不適合者を排除しろ、と。」
そこに立っていたのは書記の染谷 結、会計の澄川厳。




