第3話 真実の果てに
バケモノを強制停止させた虚たちは、話し合い生徒会に報告することにした。
「生徒会長ー!」
「虚さん、刃さんだね?」
「はいっ! 実は昨日…信じられないことが起こって…」
昨日起きたことをありのまま話す。生徒会長は落ち着き、冷やかしもからかいもせずに、冷静に話を聞いてくれた。
「要約すると、昨日奇妙な姿をしたバケモノが現れた、と。」
「…はい。 本当に信じられないですよね。」
「……まだ生きていたのか…」
「…え?」
生徒会長は少し焦った様子でそう言う。
「何か知っているんですか!?」
「ああ、それは怪能不適合者。怪能に適合できなかった体が変異してバケモノになった姿だよ。だが、記録上ではもう絶滅したはず…」
「アウト…サイダー? じゃ、じゃああれって…」
「…ああ、君たちが強制停止したバケモノは、人間の成れ果てだ。」
絶望の事実に耐えられず、嗚咽する。
「さあ、強制停止したバケモノを処理しに行こう。」
「……はい。」
不穏な雰囲気が流れながらも、昨日の場所まで歩く。
「自己紹介が遅れたね。僕はレイ。終ノ門零だ。
終ノ門 零 十七歳 怪能 : 決められた校則の排除
「虚 永遠です。」
「折原 刃です。」
「うん、良い名前だ。」
零は虚たちを慰めるかのように優しく微笑んだ。だが、話している間もなく、覚悟の時がやってくる。
「ここだね、始めようか。虚くん、強制停止を解いてくれ。」
「え? 不適合者ですよ!? 下手したら会長もたべられ…」
「大丈夫。」
虚は唾を飲み込み、強制停止を解除する。
強制停止、解除!!
「グオオオオオオン!!」
再び不適合者が奇声をあげる。
能力発動 決められた校則の排除
不適合者が口を大きく開け、零を食おうとしたその瞬間、不適合者の体が砕け散った。
「……な…んで…?」
「僕の怪能、ルール・キラーで <<使用者を捕食しようとした場合、処刑する。>>と設定した。だから、不適合者は砕け散った。」
「さあ、後始末は終わりだ。今日はもう帰ろう。」
「は…はい…」
虚と刃たちは状況を理解できないまま、帰ることになった。




