表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

12章

 漫画を修復していたフィナは外が騒がしいことに気づいた。


「どうしたのかしらね」


 そう近くにいたメイドに聞いてみると同時に


「ここか!」


 怒号とともに扉が破られ男が入ってきた。


「ど、どうしたんですか…?」


 メイドがおびえながら尋ねる。男は苛立った様子のままメイドを殴り殺した。


「ヒッ…」


 男はそこで気づいたかのように血走らせた目をフィナに向ける。


 フィナは思わず漏れ出た声を飲み込むように手で口をふさいだ。


「おいお前。お前はあの男の何だ」


 体は怒りで震えているのに視線はフィナの方に向いて外れないその姿は肉食獣のそれだった。


「あの男…兄のことですか?」


 男はしばらく考えた後―――


 フィナは意識を失った。


 フィナは男に殴られた――と気づくのに時間はさほどかからなかった。


 兄にこのことを伝えなければと思いながらフィナは深い眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ