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1章
むかしむかし、あるところに欲にまみれた領主さまがいました。
そんな領主さまは領民を奴隷のように扱い、お金を搾り取っていました。
また、領主さまはある一人の若い女性を執拗に愛し、その女性はそれが気味悪く、自殺をしてしまいました。
ある日、領民が歩いていると、領主邸が黒い炎で包まれました。
領主さまは欲に溺れて悪魔になってしまったのです。
領民がそれを知らせに帝都までたどり着き、皇帝様たちに伝えました。
皇帝様たちは自ら兵士たちをその領地まで連れていき、戦いに挑みました。
ピンチになった時、皇帝様たちは悪魔に聖なる光を与えました。
悪魔は聖なる光を食らい、ボロボロと崩れ落ちていきました。
その後、悪魔は消滅し、皇帝様たちは英雄として町の人々に褒めたたえられたのでした。
めでたしめでたし
『幻影』は近くにあった本屋で買った絵本を読んで思わず漏れたようにクスリ、と笑った。