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Episode 6 求婚されたルナティア

「ここまで逃げた......もういいだろう?」

コロッサスを操って密林の中に歩いつづ、パイロットとは言え依然と疲れた私

このコックピットくっそでっかー

AIのサポートがあっても、こんな体で成年男性向けの操縦桿とかを動かすなんで、めっちゃ疲れってるし

「こういう時はまじ、浴場に入って、2,3時間くらいでものんびりと癒したいわ。」

あっ、私、いや俺、口調、口調!

まぁ誰にも聞かれていないから大丈夫!

「この辺りにローマ式の浴場は見つかりませんが、温泉なら近くに1個検知した。」

「わぁあああ!っこ!びっくりさせないてくれよ!」

なんでこと!少々気が抜いたら、こんなガキ口調が止まらない

「って、ローマって何?まぁ、温泉はヴィシュアの東側の太陽の国に盛んたことは聞いたが...自然の浴場かな」

「ローマとは今から約2300年前に、ヨーロッパ大陸のほぼ全域を占拠した古文明。当機はいま、インターネットとの接続がロストしたため、必要以上の情報を検索・提供することができません。」

聞いたことのない単語だらけ、意思が通じても具体的にどこのこと、何のことか分からない

でも妙に余の帝国と時間的に被ってる。その時点で何かが...?

「もうぉ~考えやめちゃった。例の温泉の場所まで自動ナビして。」

操縦桿を手放して、座席に倒されて目を閉じ休んでいる私...コホン...ルナティア!

いや全身汗でぬるぬるになった間、まじナレーション真似の気分ないや

パーっとインナーをつまんで放つ、子供みたいな暇つぶしを繰り返して約5分過ごした後

目的地に到着したため、コロッサスの足が止まれ、しゃがみになりて

「当機のエネルギー残量が稼働限界に到達、これ以上の行動は困難と判断し、一旦待機状態に戻る。」っと言い残した後、シャットダウンした

モニターまで真っ黒になったし、続いて残すのも意味がないっと思った私もハッチを開いて跳び降りた。

まだ少々距離はあるか、並び立つ樹の茂みに視線を通すっと、密林に囲まれたプールが一つ

浮き上がる蒸気から見える暖かさ、温泉という未知に心が惹かれたルナティア

「こんな気持ちいいもの、なんであたしが生きた頃にないだぁ~」

気分良さそうで、口調も更に幼女化

っと、ご本人にとって今は関係ない事ですけど

頭の半分まで湯に沈み、癒された気持ちを楽しみ続ける彼女

半時間ほどの時は一瞬に過ごし、ようやく髪の異常に気づいた

「わぁー、全部べたべたじゃん。道理で女の子が風呂に入った時、ずっと髪を包んいだなぁ。」

大したことではないか、今日もまった一歩、要らない知識を学んだ

「面倒でいやだし、やっぱ切った方がいいかな。」

温泉から立つと、濡れた青髪は滝の如く腰まで垂れ流し、ルナティアの頭に奇妙な重力を付く

畳むいた服の上に置いた拳銃を手に取り、近接戦モードに切り替えてトリガーを押す。紫色のビームセイバーが銃口から伸びた

「ガザガザ」

...?何の音?

警戒すべく、ルナティアは周りを見回り続く

「誰?」

両手で拳銃を構い、何時でも撃てるように

「余こそ問うべき方。貴様は誰だ?」

重く堅く甲冑が動かした音の後、威厳に満ちた気高い女性の声が響く

芸術の傑作でも言える複雑な模様が氷のような白き甲冑に飾す、壊れ寸前でもなお神秘に満ちた星の光を放ち

清き青い氷晶の王冠を頂く、青と赤のオットアイズに銀色の髪

見た目だけでヤバいヤツと分かる。下手にすれば前の騎士より面倒なヤツ

コロッサスが動かない今、逃げもし難い

「通りすがりのただの田舎娘と言ったら、見逃してくれるか」

「ほぉ、その銃。」謎の女性の右手に光が集う、白き光の槍へ形を成す「ただの田舎娘でそんな武器を手に入れるか、人間?」

まるで自分が人間じゃないような言い方。でもあの槍、とこで見た覚えがある

「少々事情があってね。」

「ほぉ?ーー」何かが気づいたよう「貴様の顔。ミライヴィアによく似ているな。」怒ったそうな表情。

「この時代で忘れた彼女の名前...知っていたとは。」

「どうやら貴様とあいつの間、確かな因縁があったようだ。」光の槍が急に分解し、無数のラインに分かれ、繭のようにルナディアを縛り、空中に吊り上げた

「もう一度問おう。貴様は誰だ!」

「人を問おう前に、自分から名乗った方が礼儀でしょうが。」

どんどん狭くなるラインの繭に縛られ、息も難しい

「フン、良かろう。余はアーゼリス・ニールフィオン、天の竜神にして星竜の母神。せいぜいこの名を魂に刻むがいい。」

「な...らば...いいだろう。お前とも腐れ縁だな...余こそギルベルト13世、フレイティア・エフィアの皇帝、かつてこの地上を支配したもの...」

「へぇ...余の領域を犯したとこのガキと思ったら」ラインの繭は解かれ、ルナディアは地上に落ちた「貴様の言う通り、実に面白い腐れ縁!」

まるでルナディアを壁ドンするように、近づくアーゼリス

氷のような冷たい触感、アーゼリスの指がルナディアの顔を触れ、やがて顎を持ち上げ、二人の視線が重ね合う

内側の性別を考えでも妙になぜかギルベルトが女性的な立場になった場面

「ギルベルトは男だと聞いたか、まさかこんな小娘になったのか?」

「知らん!」

「フン、確かに顔がミライヴィアに似ているなぁ。丁度いい、貴様を余の配偶、余の竜妃にしよ。」

「はぁーー?」

カオスで混乱でわけわからないで目がぐるぐるになるほど思考が追いつかない

野生の温泉に入ったら2000年前の仇と遭遇し、その結果、求婚された???

男より強気でカッコイイなぁアーゼリス様~

何だこのバカ乙女心、こいつは敵だぞ、余の敵だぞ!

大体男の余がなぜこんな得体の知れないメスドラゴンの妻になるだよ!いや今は女の子だけど...えっこいつ百合か?!

「ちょっっいきなりなによ!」

両手で胸をカバーしつつ後退したルナディア、それに対して一歩一歩強気に近づくアーゼリス

「ほぉ、拒んでも余には効かんぞぉ?」

後ろは石、もうルナディアの退路はない

「そもそも、余の領域を勝手に踏み入れた罪、まだ裁いてないよな。」

「なんの罪なの!ま、まさかこの温泉、お前が造ったのか?!」

「まさかこんな地脈も通じない辺境森の真ん中に、自然発生の温泉があるとても?」

「知りませんよ、そんなこと!」

「へぇーー戻れ、星穹撃滅の槍(アストラ・ミニアンド)。」

アーゼリスの言葉に応じて、地中から一筋の光があいつが手にした光の槍の中に戻った

それと同時に、温泉から浮いた蒸気も消え、ただの池に戻った

「まじかよ......」

国、いや惑星すら容易く潰せるほどの神器をこんなことに用いたなんで想像することもない

「これで信じたか、余の妃よ。」

さすがにこんな発展に抵抗できず、そのままアーゼリスを抱いて胸に埋めいたルナティア

「す、すみませんーー」

勝手に人を嫁扱って楽しいかこのバカドラゴン!

まさかこのギルベルト

人生四十年、始めて女の胸に顔を埋め尽くのがこんな時!

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