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十一話 ハイド、四天王と遭遇する



「一体どういうことだ、それは」

 魔王城、謁見の間。

 そこの一際豪奢に輝きを放つ玉座にて、ワイングラス片手に傲然と座していた魔王は、目の前の鏡に映る部下の報告に対し、凍て付くような声音でそう訊ねた。

 鏡に映る人物──もといハイドは、そんな剣呑な雰囲気を放つ魔王に、

『え、えーっとですね。失礼ながらもう一度申し上げますと』

 と終始恐々とした態で話を繋げる。

『勇者一味を抹殺する任務ですが、予想していたよりもかなり難航しておりまして……』

「ほう。それで?」

『近日中に始末するのは、少し難しいかもしれないと言いますか……』

「………………」

 言葉尻を濁すハイドに、魔王は無言でグラスの中のワインを揺らす。

 その静かに怒りを垣間見せる魔王に、ハイドだけでなく、先ほどから通信用の円鏡を手に持って腰を屈めている全身緑の鬼──ゴブリンも、恐怖に表情を強張らせていた。

 そうして、少し間を空けたのち、

「で?」

 と、魔王は不意に口を開いた。

「それで、貴様はどうするつもりだ。確か任務に出る前は、今日この日までには勇者達を必ず亡き者にすると告げていたはずだが?」

『も、申しわけありません! 自分の見込みが甘かったせいとはいえ、魔王様の期待を裏切るような真似をしてしまいまして……!』

「言い訳などどうでもよい。我はこれからどうするつもりでいるのかと訊いているのだ。仮にも四天王の一人である貴様が、このままなにもせずおめおめと帰還する気ではなかろうな?」

『も、もちろんです! 必ずや勇者どもを仕留めてみせます!』

 そう威勢よく言い切ったハイドに、魔王はスッと両目を細めて、

「なら、期限は明日までだ」

『あ、明日までですか……?』

「そうだ。必ずや仕留めてみせるのだろう? なら明日までにこなしてみせよ。この我に忠誠を誓っているのならなおさらな」

 よもや、この我をこれ以上待たすわけでもあるまいな?

 と、射殺すように眼光を鋭くさせた魔王に、ハイドはぶるっと体を震わせて絶句した。

「どうした? 返答がないようだが?」

『は、はいっ! 明日までに勇者どもの首を持って帰ってみせます!』

「なら、さっさと勇者どもを片付けろ。我の信用を失いたくないのならな」

『はっ! それでは失礼します!』

 そう恭しく頭を下げたあと、通信を終えて鏡から姿を消したハイド。

 やがて訪れた静寂に、魔王は無言のまま残りのワインを飲み干したあと、未だ円鏡を持ったままのゴブリンに向けてこう呟いた。



「……もうよい。消えろ」



「は? 今なんと?」

「消えろと言っている。三度目はないと思え」

「はいいいいいいっ! 失礼しましたああああああああ!」

 血相を変えて脱兎のごとく謁見の間から出ていったゴブリンに、魔王は「ふん」と機嫌悪く鼻を鳴らして空になったグラスを横に放り投げた。

 ぱりんっ! と床に落ちて粉々に割れるグラスに見向きもせず、玉座の縁に頬杖を付く魔王。そうして「ちっ」と苛立だしげに舌打ちを漏らしたあと、魔王は厳めしく口を開いた。

「おのれ勇者め。まさか四天王であるハイドの手すら煩わせるほどの相手だったとは。なおさら忌々しい……」

『魔王様』

 と。

 魔王が怨嗟の言葉を吐いていたところで、突然どこからともなく雄々しい声が響いてきた。

「この声は、レオか?」

『はい』

 言って、不意に石柱の陰から現れたのは、一匹の小さなコウモリだった。

 そのコウモリは俊敏に宙を滑空したのち、玉座のある石段から少し離れた位置に悠々と着地した。

「通信用の使い魔か。して、何用だ?」

『失礼ながら今までの話、この使い魔を通じて聞かせていただきました』

「ふん。無粋な真似をしおって……と言いたいところではあるが、わざわざそうして正体を明かしたのだ──なにか有益な話あってのことだろう?」

『さすが魔王様。ご慧眼です』

「余計な言葉はいらぬ。さっさと申してみよ」

『はっ。先ほどの勇者討伐の件ですが、その任務、どうかこのわたくしめにも任せてはもらえないでしょうか?』

「……貴様に?」

 訝しげに問うた魔王に、コウモリ──もとい使い魔を通じて会話しているレオは、巨漢を思わせる野太い声で『その通りです』と肯定した。

「だが貴様には別の任務を……古くから戦闘民族が住まうと言われる北方の孤島を制圧するよう命じたはずだが?」

『ご安心を。すでに任務を完了し、現在帰還中であります』

「ほう。仕事が早いではないか」

 レオの報告を聞いて、それまでの不機嫌な顔が嘘のようにニヤリと目笑する魔王。

 とそこで、魔王は急になにかを思い出したように真顔になって、

「しかし貴様が現在いるであろう地点から、勇者どもがいるところまではかなり距離があるのではないか? 先ほどハイドには明日までに勇者どもを討伐するよう命じてしまったのだが?」

『問題ありません。すでに我々の部隊は、勇者どもがいる地域のすぐ近くまで来ております。明日の正午には勇者達と衝突している頃合いでしょう』

 それに、と意味深に話を継いだレオは、顔は見えないがあたかも嘲笑を浮かべているかのような声音でこう続けた。

『こう言ってはなんですが、ハイド一人で勇者どもを始末できるとは限りませんからな』

「……なるほど。一理あるな」

 レオの言葉にそう首肯した魔王は、ふと黙考するように瞑目したのち、

「この際ハイドだけに任すよりも、レオも協力させた方が得策か……」

 と呟きを漏らしたあと、おもむろに正面の使い魔を指差した。

「ならば征け。我が部下にして四天王の一人である『豪傑のレオ』よ。見事勇者どもを討ち果たしてみせよ!」

『御意!』

 魔王の言葉に力強く応えたレオは、そのまま使い魔であるコウモリを飛翔させて、闇に溶けるように影の中へ消え去った。



  ☆



「大丈夫ハイドくん? 少し歩きづらそうだけど……」

「あー。さっきからずっと尻を押さえてばかりだもんな。はは、まるでトイレをめちゃくちゃ我慢している人みてえ」

「いけませんわファイさん。人の不幸を笑うだなんて。ですがまあ、確かにちょっと滑稽な姿ではありますわね……」

 そこはコマースの町から幾分離れた渓谷の中──その川のそばにて、ハイドたち四人は時折休憩を挟みつつ、次の町を目指して歩いていた。

 そんな中、ユーリ達に言われた通りの体勢で歩いていたハイドは、言いたい放題のファイとアリアに立腹しつつも、必死に怒りをこらえて、

「だ、大丈夫ですよ。確かに痛みで歩きづらいですが、何度か休憩もしていますし」

 と無理やり笑みを貼り付けて言葉を返した。

「ほんと? でも昨日からずっとお尻を押さえてない? やっぱりもう少しコマースの町で休んでいた方がよかったじゃあ……」

「本当に大丈夫ですから。僕のせいで先を進めないなんて申しわけないですし」



(それ以前に、あの町にいたままだと、人目もあってなかなか手も出せないしな)



 心配そうに顔を覗き込んでくるユーリに、言葉とは裏腹にあくどいことを考えるハイド。

 あんなところで足止めを食らうよりは、少しでも遠く離れたところに移動して好機を待った方がいい。そう考えての行動だった。

「ま、実際ユーリの着替えを覗こうとしてそうなったんだから、自業自得だよな」

「それは違うよファイちゃん! 私も最初は疑ったけど、あとでハイドくんの話を聞いてそうじゃなかったってことがちゃんとわかったし」

「本当か~? おばさんがぶつかってきたって言うけど、実は嘘で、単にユーリの裸が見たかっただけなんじゃねえの?」

「そ、それは本当ですの!? もしそれが事実なら、わたくしはハイドさんの心臓を握り潰さないといけませんわ!」

 怖ぇよ! なんでそう発言がいちいち猟奇的なんだよ!

「いや、本当に事故だったんですって! 信じてください!」

「信じてあげてよ二人共。ハイドくんがここまで言ってるんだよ?」

「まあ、ユーリがそう言うなら……」

「ユーリさんが信じろと仰るなら、そうするしかありませんわね……」

 って、ユーリの言うことなら素直に従うんかい!

 いくら仲間になって日が浅い上、偽りの関係だったとしても、なんだか無性にやるせなくなってきた。



(まったく、こいつらと接触してから今日まで散々な目に遭ってばかりだな……)



 ユーリ達を毒殺しようとして鍋をひっくり返したり、ユーリの寝込みを襲おうとして思わぬ反撃を受けてしまったり。

 昨日は昨日で、ファイに毒入りのカレーを食べさせようとして、いつの間にか毒と胃腸薬がすり替わっているわ、ユーリに化けてアリアを殺そうとした際、足に付いた胃腸薬の粉をきっかけに正体を見破られるわ、そのあとにユーリの着替え中に刺殺しようとして予想外の邪魔が入ったばかりか、転倒した時に胃腸薬入りの瓶に肛門を貫かれるわ、思い返すだけでろくな目に遭っていなかった。

 そもそもあの胃腸薬、なんでこうも図ったように障害として何度も登場してくるのだろう。あれか、呪いのアイテムかなにかなのか。



(……もしや、これがあの時下級魔族が魔王様に報告していた、とんでもない強運というやつなのか?)



 最初に聞いた時は、そんなことがあるものかと小馬鹿にしていたが、実際に被害を受けてみて、にわかに真実味を帯びてきたような気がする。未だ信じられない心境ではあるが。



(いや、これはもう、そういった天運がこいつらに味方していると考えるべきかもしれん。でなきゃ、このオレがこうも失敗ばかりするものか)



 しかし、だとしたら、これはとんでもなく厄介だ。

 どんなに不利な状況でも幸運でくぐり抜けてしまえる相手なんて、どうやって倒せというのか。いくら知略に長けたハイドと言えど、もはやお手上げな状態だった。

 ただでさえ、今日中にこいつらを亡き者にしないと、この先どうなるかわからないっていうのに。



(魔王様も露骨に怒りはしなかったものの、かなり不機嫌な様子だったしなあ。これ以上の失態は決して許してはくれまい……)



 それこそ四天王の地位を失うばかりか、路頭に迷う事態になるかもしれない。



(嫌だ! それだけは絶対に嫌だ! そこまで落ちぶれるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだ!)



 ボロ布を纏って寂れた街角を一人で歩く自分を想像して、思わず血が滲み出そうなほど歯噛みするハイド。

 今でこそ四天王の地位にまで至ったハイドではあるが、決して平坦な道だったわけでない。むしろだれよりも努力を重ねた上で、ようやくここまで到達できたのだ。

 だからこそ、苦労してようやく手に入れた地位を、今さら手放すわけにはいかない。どころか、ハイドはこれから他の四天王を出し抜いて、魔王様の右腕的存在になろうとしているのだ。その道を阻もうというのなら、たとえどんなに強大な相手だとしても、泥を啜ってでも活路を見出してやる……!

「にしても、また辺鄙な道を行くんだなー」

 と、人知れずハイドが重大な覚悟を決めたところで、ユーリやアリアと一緒に前を歩いていたファイが、周囲に広がる雄大な自然を軽く見渡したあと言葉を発した。

「周りは緑ばっかだし、そばには崖と川しかないし。どこまで行っても代わり映えしなくて退屈なんだよなあ」

 そんな風にうんざり顔で言うファイに、すぐ左隣りを歩くアリアが呆れたように眉尻を下げて、

「仕方がありませんわ。こっちの道が一番近いのですから。他の道だと遠回りだったり魔物の頻出地域だったりで、却って危険だったのですから」

「そもそもさー。次の町ってそこまでして行くほどのものなのか? 占い師に会いに行くだけなんだろ?」

「ただの占い師ではありませんわ。コマースの町でもかなり話題になっていた凄腕の占い師のようですから。きっと魔王に関する貴重な情報を提供してくれますわ」

「けど、あくまでも占いだろ? 当たるとは限らねえじゃん。これで外れだったら骨折り損だぜ?」

「あら、ファイさんにしては珍しい弱気発言ですわね。ファイさんだったら、ここで良い修行になりそうって喜びそうなものなのに」

「いや、確かに修行にはいいけどさあ。こうも緑に囲まれてばっかりだと、なんだか窮屈な感じがして良い気分がしないんだよなあ。どうせならこの間みたいな、地平線が見えるくらいの視界が開けたところの方が、個人的には爽快感があって好きだな」

「そうかなあ? 私はこういった大自然に囲まれた場所も好きだけどな~」

 と応えたのは、一番左端を歩くユーリのものだ。

「それに、空気が美味しくて気持ちいいし」

「さすがですわユーリさん! どんな状況でも楽しむそのポジティブ精神、実に素晴らしいです!」

「ていうかユーリ、妙に上機嫌だよな。さっきからずっとそのピンクのリストバンドばっか触ってるし」

 ファイに言われて初めて気付いたのか、ユーリは慌てた様子で右手首にあるリストバンドから手を放して「えっ? そ、そうかな?」と若干頬を赤らめて言った。

「そうだよ。それって確か、着替えを覗いたお詫びにってハイドに買ってもらったやつなんだろ? そんなに嬉しかったのか?」

「そう言われてもみれば、昨日からユーリさん、すごく嬉しそうに何度もリストバンドを眺めていますわよね? はっ! まさか、そのリストバンドを餌にユーリさんを懐柔するおつもりでは……! ハイドさん! 一体どんな鬼畜なプレイを強要するつもりなんですの!? 縛り!? 亀甲縛りですの!?」

 そんな特殊なプレイ、だれがするか!

「いえ、完全に濡れ衣ですから! そのリストバンドは、本当にただお詫びのつもりでプレゼントしただけです」

 猜疑の目を向けてくるアリアに反論しつつも、ハイド自身もさすがにプレゼントはやり過ぎだったろうかと今さらながら後悔の念が襲ってきた。



(だが、あの場はああでもしないとお互い気まずいままだったしなあ。事故とわかってもらえたあとでも、まともに目線が合わせられないくらいだったし。でもせめて、もっと事務的に渡すべきだったかもしれない……)



 肛門の激痛に耐えながら、必死に事故だということを説明してどうにか納得してもらったまではよかったものの、その後の気まずい空気に危機感を覚えたハイドは、近くにあったピンクのリストバンドをとっさに手に取って、情熱的な言葉と共にユーリにお詫びを兼ねてプレゼントしてしまったのだ。

 それも「ユーリさんにとてもお似合いです」だとか「むしろこのピンクのリストバンドは、ユーリさんあっての物です」だとか「これを腕に着けたユーリさんを想像しただけで愛くるしさに悶えそうです」だとかいかにも歯が浮きそうなセリフを。

 ……いくら焦っていた上に、終始肛門の痛みに耐えていたからといって、あれはちょっとやり過ぎだったかもしれない。ユーリも恥ずかしそうに照れていたし。

 今思い出しただけでも、自己嫌悪のあまり喉を猛烈に掻きむしりたいくらいだ。

「それを聞いてほっとしましたわ。本当にただのお詫びの品なんですのね」

「そ、そうだよ~。別に深い意味なんてないよ~。そうでしょ、ハイドくん?」

「あ、はい。その通りです」

 ユーリの問いかけに、戸惑いつつも素直に頷くハイド。

 そんなハイドの反応に、ユーリはなぜか一瞬残念そうに表情を曇らせたかと思えば、

「でも私、このリストバンド気に入っているよー。だってすごく可愛いもん♪」

 と、またすぐにいつもの呑気そうな顔で口許を綻ばせた。



(なんだ今の表情? 一瞬暗そうに見えたが、オレの気のせいか?)



 ま、別にどうでもいいか。今はそれよりも、今後の作戦を練る方が重要だ。

「まあ確かに、けっこう可愛いよなー。ハイドも良いチョイスするじゃん」

「でしょでしょ? ほんとこれ可愛いよね~」

「わたくしはそうやって喜んでいるユーリさんが一番可愛いらしいと思いますわ! って、あら? よく見ましたらそれ、なにか不思議な力が──」

 などと、目の前で姦しくきゃぴきゃぴ騒ぐユーリ達をよそに、後ろで必死に思考を巡らせるハイド。

 どんなに策を講じようとも毎回その冗談ような強運で危機を回避されてきたわけだが、この神の見えざる手とも言うべき奇跡をいかにして攻略すればよいか。ここが最大の肝にして最大の難関となるのだが──



「そこにいたのか、勇者どもよ」



 と。

 熟考していた間に、突然頭上から響いてきた野太い声に、ハイドははっと我に返って右横にある崖を見上げた。

 そして見上げた先にいた人物に、ハイドは双眸を剥いてその場に立ち尽くした。

「この渓谷の中に入っていったという情報は耳にしていたが、探し出すのに少々手間取ったぞ」

 雄々しく生えたたてがみに、見るからに容易く肉を貫きそうな鋭い牙。全身に生える茶色の体毛が、隆々とした筋肉の上で靡いている。上半身は裸のままだが、腕と下半身だけはしっかりと頑丈そうな鉄の防具を装着しており、その手には、やたら刃の大きい戦斧を握っていた。

 まさにその姿は、武装した巨漢の獅子。

 その見慣れた威容さに、ハイドはいかにも怒気をこらえたようにギリッと歯噛みした。

 ハイドと同じく四天王の一人にして、魔王軍きっての武道派。そして三度の飯より血に肉脇踊る戦いが好きだという生粋の戦闘狂。



 その名も『豪傑のレオ』──!!



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