神様からもらったアイテムが凄かった
10歳なのに、其処までの記憶がないことに気がついたが、神様が混乱するから、消したのだろうという結論に達した。
そういえば、アイテムボックスって項目があるな? と早速中身を拝見することにした。
「 錬金釜ってこれで何を作ればいいんだろう? 」
すると、解説が表示された。
☆特別な錬金釜
材料を入れたら何でも作れる、女神様の加護あり。
盗まれたりはしないが、初めに所有者の登録が必要。
「 登録ってどうやるんだろ? 」
< 血を垂らすと、所有者登録ができます >
「 !! 助かるけどハイスペック 」
アイテムボックスに入ってた針先を指に当てると、じんわりと血が滲んで来たので、それを錬金釜に垂らす。
すると、淡く錬金釜が光り、周りに青い文字が円上に浮かび上がって消えた。
< 登録完了しました。
これで盗まれたりはしません >
「 凄いもの貰ってしまった。
他にも生活に必要なものは色々入れてくれてる。
神様が私が一人でも生きられるようにしてくれたんだ。
― 神様感謝致します」
< アイテムを作成しますか? >
「 何が出来るのかな? えーと木と釘? 」
リストにあった木と釘を釜に入れてみると、カタカタと釜が動きだし、釜の容量からは考えられない大きな物体が、目の前にドーンと出てきた。
「 へっ!? ログハウス? 何で? 」
< 神様から与えられた特別な錬金釜なので、普通のものとは規模が違うようです >
「 規模が違いすぎるでしょ。 あれだけの材料で家具とかまでついてるし 」
< 他にも暖炉やキッチン等もつくれます。
鉄や石を入れて、色々作って住みやすく出来ます >
「 お風呂とキッチンは必需品だしね。
ようし作りますか! 」
程なくして、立派な住まいが完成した。
家だけでは、危ないので、粘土と砂を入れたら、今度は煉瓦の塀が出来た。
「 何でもありすぎだし、材料足りてないけど出来るのは、私のイメージがそのまま伝わってるのかな? じゃあ石と砂と鉄でパンとか焼く釜が欲しいなー 」
―ボンッという音と共に、立派な釜が出来上がった。
パンやピザとか作るのにいるから嬉しい!
しかも鉄の扉付きでなかには肉を吊るす所もある。
「 そしたら、小麦粉要るし、酵母も欲しいけどとりあえず、色々仕入れないとなぁ。」