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魔術騎士はいつも突然に  作者: 伊井 栗
3/3

2 〈まだプロローグみたいなかんじで、これからどうなるのか全然分かりません。〉

とことこと功太と帰っていると家が見えてきた。


俺の家は学校から近く歩いて帰っている。


が、毎日見ている光景が今日は違ってた。


家の前に黒いスーツにサングラスという姿の男が立っている。


明らかに怪しくい。


そんな男が自分の家の前に立っている理由は、おそらく日菜子の件だろう。


というか、それいがいない。


ただ一つ問題なのが、仲間なのか、敵なのかが分からない。


が、後者の可能性が高い。


前者の場合、俺と父しか知らない妹の件を他人が知っていることになる。


情報なんかどこからでも漏れはするが、可能性としては低い。


このままなんの情報もなく妹の件をほっとけるはずもなく、接触するしかなさそうだ。


敵の可能性が高い以上慎重にいく必要があるな。


この異変には功太も気づいたらしく、


「おい、お前の家の前になんか変なやついることね?」


と、言ってきた。


「そうだな...」


「大丈夫か?家までついていこうか?」


心配してもらったが妹の件を言うわけにはいかない。


「大丈夫。多分父さんの知り合いだから。」


と、警察である父親を使って、それっぽいことを言っておいた。


「そか、なら大丈夫そうだな。お前の父親警察だもんな。んじゃ、また明日。」


「おう、また明日な。」


ちょうど功太家との別れ道にだったので、ここで別れた。



俺は功太が見えなくなるまで待ってから、帰路についた。


正直ずっと緊張していた。


これから死ぬ可能性もあるが、功太にはばれるわけにはいかない。


ずっと笑って誤魔化しているのは正直辛かった。


功太が帰った今、もう誤魔化す必要もない。


心臓が口から出そうだが、進まなければならない。


日菜子のため。進むしかないのだ。


たとえ、敵であっても...

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