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95Dead『1人の戦い』

望は目を覚ました。


「……え? ……何ここ?」


と呆然としてしまった。

自分は異世界無双すると想い頭を抱えた。


「どういうことだ……俺は異世界無双するんじゃないのか……どうして俺は今牢屋に入れられてるんだ……」


とパニックを起こしていた。

すると


「目が覚めた?」


と目の前に見覚えのある人物が写っていた。


「どうしてだろうか……目の前に見たことがある人が写ってんだけど……」


と冷や汗を掻いていた。

するとアンジェリスは


「見た事あるだって? あるに決まってるでしょ? アンジェリスだよ」


と呆れたように言った。

望は


「まっまさかお前もこの世界に!!」


と驚いていると


「何? 世界? さっき言ってた異世界系の事? 何寝ぼけたこと言ってるの? ま、例えここが異世界であってもお前には好きに動かすつもりはないけど……むしろ私があなたを利用していい生活を送るけど……」


と言い切った。

それを聞いて望は


「はあ!! なら何で俺は傷が撃たれた傷が完全に塞がってるんだ! 明らかに変だろうが!!」


と反論したが


「ああ、その傷を治したのは俊敏性犬だよ」


と言った。

それを聞いて


「は? なにそれ……意味分からんのだが……どういうこと? あいつは噛んでゾンビにする以外何の役にも立たないただの駄犬だろ……」


と見下すように言った。

それを聞いて


「はっはっは! そんなことを言ってるのは君だけだよ! むしろ君の方が役には立ってないよ!」


と近くにいた和子が笑っていた。

そして


「まあ、お前が役に立ったと無理矢理思うならばお前の異常行動のおかげで気づくことが出来なかったはずの謎が解けたりとか他は……ああ! お前がやったことは大抵自分の尻を拭く行為だったな! はっはっは!!」


と剣子は笑っていた。

望は


「何なんだよ!! 何なんだよお前らは!! 出せよ!! こんなところに閉じ込めんなよ!!」


と望は怒った。

しかし


「え? ダメだよ……女の子に痴漢行為をしたら捕まるのは当然でしょ? バカなの?」

「痴漢行為はその場で現行犯逮捕されて拘留されるのが当然でしょ? 何を言ってるの? ああでも君の場合は今までの罪も換算して研究所にいる間ずっとここにいて貰うから!」


と望にとってとんでもないことを言われてしまった。

望は


「待って待って! 俺が何をしたって!! 痴漢!! 冤罪だ! そんなことをしていない!! 痴漢冤罪は良くないぞ!! 社会問題の1つだぞ!!!」


と望は反論するが

和子はスマホの動画を見せた。

そこにはバッチリと望の痴漢映像が写っていた。


「はわわわわわわわわ……何処のねつ造映像……」


と聞いたが


「いや、生だよ、リアルだよ……現実はここに写ってるよ? 分かる? ここに写ってるの?」


と和子は鼻で笑いながら言った。

望はそれを見て青ざめながら


(ドっどうしてこうなったんだ……俺のせいか……俺が悪いのか……これどうしてこんな……ん?)


と望はあることに気づいた。

それは自分が人質に取られていることであった。

和子は自分の部分をアップして音量を下げて望自身に気づかせないようにしているがうっすら自分を腕を回されていることに気づいた。

望は


「おい、これ俺が人質に取られてないか……」


と言った。

それを聞いて和子は


「チ、それに気づいたか」


と言った。

望は


「おい! ちょっと待て!! なら俺は冤罪どころか正当防衛じゃねえか!! これ俺に罪はないだろう! 何処がリアルだ!! 完全にリアルを上手く誤魔化しただけのねつ造じゃねえか!! 小賢しいんだよ!! 俺が気づかないとでも思ったか!!」


とさすがにブチギレた。

剣子は


「確かにこれは明らかなねつ造だ……だが見てみろ!! 人質に取った女の子を! 泣いてるではないか! お前はこんなことを正当防衛と言って恥ずかしくないのか!」


都丸で正論のように言って望は


「恥ずかしくねえよ! 完全なる正当防衛じゃねえか!」


と言った。

だがそれを塞ぐようにアンジェリスは


「でもあんたゾンビになるか死にたいんだよね? ならこの場でやった行為はもはや君自身が行った痴漢行為とは言えないの? 痴漢よね? 言葉でもやたらとオッパイだとか嫌がる女の子の声に喜んだり何でもするからと言った事だけ聞こえて喜んだりとアソコを勃ったりとオッパイ揉んだりと明らかに過剰防衛じゃないの? これは完全に痴漢よ……」


と言った。

それを聞いて


「そっそれは……仕方ないじゃん……男なんだしあんなデカいのが頭の上で動けば理性が飛ぶよ……俺のせいじゃない……」


と苦しい言い訳をした。

アンジェリスは


「言いたいことはそれだけ? じゃあ残念ながらこの牢屋で過ごして貰うわよ」


と言われてしまった。

望は


「ちょっと待ってくれ! 本当に待って反省するから! 普段俺君らに別にセクハラをしてはな……」

「私がトイレで隠れてる時にレイプ紛いなこと言った」

「……」


望はもう完全に逃げ場を失ってしまった。

そして


「じゃあ、こっちからの提案をさせて貰うわよ」


とアンジェリスが言った。

それを聞いて望は


「……ん?」


と何を言ってるんだという目線をアンジェリスに送った。

アンジェリスは


「さっき言ったことを覚えてる?」


と聞くと望は


「希咲君は無実よ、こんな紳士を牢屋に入れるなんてありえないわ!」

「そんなことは言ってないわよ……」


と呆れたようにアンジェリスは言った。

そして


「俊敏性犬がアンタの傷を治したことについてよ」


と言った。

望は


「ああ……うん? ああ?」


と何が何だが分からなそうにした。


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