92Dead『上手くいかなかったハーレム』
望は戸惑った。
(あれ……さすがにいきなりすぎたか……だが俺の知ってる異世界転生ってなんか結構偉そうな奴が楽してハーレム作ってた気がするしでも考えればいきなり知らない女の子に1+1=2だとか言ったら変に思われるかな……もしかしてここは異世界でも何でもないとか? いやそんなはずがない! それなら俺の傷が跡形もなく消えてる説明がつかん……この子は見たところ暗殺者っぽい……黒いライダースーツポイ感じで顔も整った感じのクール系美少女だし……そもそも数字の概念が無いのか……)
と考えて
「まずは数字の事から話すね」
と言うと
「では貴様が言った何故1+1が2になるのか説明して貰おうか? 貴様は堂々と1+1=2って言ったんだ……答えれるはずだ……」
とレアズは望に問いかけた。
望は
(糞!! 何だこの子!! こういう場合は! え! そうなんですか!! 教えてください!! 私数字って知らないんです! と言って教えて凄い!! 私あなたを尊敬しちゃう! とか言ってハーレムに加わる気がしていたんだが……うろ覚えだが異世界転生ってそんな感じだよな……アニメとか結構途中で見るの中断したけど偏差値が低い人間でもハーレム作れるんだからそうだよな)
と頭の中で思考していた。
するとレアズは
「どうした? 答えられんのか? なら何でそんなことを言ったのだ?」
と言ってきたので
「それは例えば人が2人ならぶと
「それじゃ1+1が2になる証明にはならん……下らんことで私の時間を取るな」
(あれ……おかしい……やっぱりこの世界は異世界ではないのでは……イヤ! 信じろ! 信じる者は救われるってどっかの宗教のおっさんも言ってたじゃないか!! それに俺は死んでるんだ!! あのゾンビの世界とは違う!! 時間ならいくらでもある!)
と自分の置かれてる状況を未だに異世界転生と信じようとする望であった。
レアズは
(こいつは確かベルゲザズ様に関わるなと言われた対象バカ……なるほど……ここまでのバカだとは思わなかった……これはもはや命令されなくても関わりたくない者だ)
と考えて
「話しかけるな……向こうへと行け……」
と邪険に扱った。
望は
「お! おまえな!! あそうだ!!」
と言って望は
「じゃじゃあああん!! 現代兵器! 携帯!」
「そんな物私も持ってる……いいからどこかへ消えろ」
と言って携帯を見せられた。
望は
(神様……まさかと思いますが俺を元いた世界と似たような世界に送りましたか? それって意味がありませんよね……俺のスキルとかあるでしょうか?? まっまさか俺Tueeが備わってるとかでしょうか!! ならば!)
と考えて望は近くにあった柱を見て
「セイヤ!」
と殴った。
バシ!!
「!! いっでええええええええ!」
と言って勢いよく殴ったが柱はビクともしなかった。
それどころか
「誰!!」
と聞き覚えのある声が聞こえた。
レアズは
「!! 糞!! 関わると何が起こるが分からないってこういうことか!!」
「え?」
望はレアズの慌ってぷりに反応した。
レアズは
「ンナアアオオオ」
とリアルな猫の鳴きまねをした。
余りにも似ていた為望は
「猫の物真似うま!!」
と言った。
「やっぱり誰かいるの!!」
(糞……この野郎が……)
とレアズは
「取り敢えずここから立ち去ってくれ……お前がいると仕事にならない」
と言ったが
「え? 何で? 意味が分からない……俺はこの世界でハーレムを作るんだ」
とレアズにとって意味の分からないことを言い出した。
それを聞いたレアズは
(なんだこいつはゾンビになるとか聞いていたが今度はハーレム? いったいなんなんだこいつの思考は……どうやったらこんな思考になれるんだ……親の顔が見たいものだ」
と完全に呆れていた。
すると
「そこ!!」
と走って近づく音がした。
それを聞いて
「糞……こうなったら」
と言ってレアズは望を引っ張り
「え?」
そのまま皆の前に出た。
そして
「こいつの命が惜しければ動くな!!」
と言った。
レアズにとってこれは最悪な状況であったが望の声があまりにもデカかったせいで逃げても無駄に終わる可能性と望に見られているという理由でどっちにしろ顔が割れると思いこの手段を足らざる負えなかった。
レアズは常に相手の気配を察知するように心掛けていたが望は何も考えずただハーレムを作れると思い適当に散策していた。
その上裸足の為足音もあまり聞こえなかった為、敵意も無ければ殺意も無くその上恐れも無くただ目の前にいる女に話しかけた。
その上普段は影が薄く異常行動をする前はただモブの様な友達と駄弁っているタイプの人間の為、気配事態感じ取りにくかったのであった。
その為望を人質に取るということでこの場を逃げ出すことに変更したのであった。
そうとは知らず望は首を腕を回されている状態になった。
望は
(い!!)
と頭にデカいが当たっていた。




