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88Dead『残る心』

望は


「おじさん!! おじさん!! 頼まれてた熟女物!!」


と叫んでいた。

レベッカは


「もういいじゃない!! そんな大きな声出したらゾンビが来るでしょ!!」


と望を引っ張った。

望は


「それでも! 探して渡すって言ったんだ!!」


と言って振り払って探す。

望は


「おい!! 俊敏性犬!! 何処だ!! おじさんは何処だ!!」


と言ったが俊敏性犬の声がしない。


「まっまさか俊敏性犬が……」


とレベッカは少し身震いをした。

確かに犬ではあるがそれなりの強さを感じていた為それ以上に強いゾンビはいたのではと言う不安感が襲ったのだ。

そして


「俊敏性犬!! 何処だああ!」



と望が何回か叫ぶと


「ガウン!」


と鳴き声がした。

望は


「おじさんは何処に行った!! 熟女物を渡さんと行けないんだぞ!! お前見てたんだろ!!」


と言ったが


「ぐううん」


と少し鳴いただけであった。

だが望はそれだけに何か感じ取った。


「まさか……お前」


と言って望はエントランスを探し続けると


「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」


と隠れた場所で呻いていた。


「お前……守れって言っただろ……言われたことも出来ねえのか……はは……そうだよな……お前俺に従順な振りして言うこと聞かねえもんな……糞!!」


と言って何故か勝手に悔しがっていた。

和子は


「まああんなに出血してたら死ぬでしょう」


と呆れていた。

レベッカは


「もういいでしょ!! ゾンビになってた! ハイ終了!! 行くわよ!」


と言ったが望は


「少し……待ってくれないか……」


と切なそうに言った。

そして


「これ……あんたが欲しいって言ってたエロ本だ……熟女物だ……大好物だろ?」


と問いかけた。

ゾンビになったおじさんは


「ア゛ア゛ア゛」


と何か反応した。

それを見て望は嬉しそうに


「これ……渡すよ」


と言って熟女物を渡した。

レベッカは


「アンタ!! バカなの!!」


と言って引っ張るが何故な望は動こうとしない

するとゾンビになったおじさんは


「ア゛ア゛ア゛」


と言ってその本を受け取った。


「!! もう死んでるんじゃ!!」


とさすがにレベッカは驚いた。

車に乗っていたアレックスも


「まさか……こんなことが……」


と驚いていた。

和子と剣子は


((あ……どこかで見たことが……))


と呆れたように言った。

アンジェリスは


「確かに自我を失ったゾンビにしては凄いわね……そんなに熟女物が欲しかったのかしら……」


と疑問に思っていた。

アレックスは


「そうではないと思うぞ……アンジェリス」


と言った。

それに対して和子と剣子は


((絶対そんなことあると思うぞ……アンジェリス))


と考えていた。

そして、ゾンビになったおじさんは下半身を出して


「ア゛!! ア゛!! ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」


と嬉しそうに扱いていた。

望は


「あああ! あああああ!! あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


と泣き出した。

そして


「おじさん……気持ちいか……? ゾンビになっても生きてたんだな……そっちは……」


と嬉しそうにほほ笑んだ。

レベッカは


「いい加減にしなさい!! 行くわよ!」


と言って望を力づくで連れて行った。

レベッカは


「全く! 何を考えているの!」


と望の理解不能な行動にイライラしていた。

アレックスは


「だっ大丈夫か……」


と震えながら聞くと


「大丈夫です!!」


と怒鳴った。

アレックスは


「お……おう」


と言って黙って運転をした。


「ガウン!!」


と同時に俊敏性犬は窓から入った。


そして、車は進んで行った。

街へと



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そして望は


「うへへへへへへ!! えおどぼおおおん!!!」


と涎を垂らしながらエロ本を吟味していた。

それを見て和子は


「レベッカさん! 希咲君がキモイです!」


と言った。

レベッカは


「もしかしたら痛さが最高潮に達してハイになってるのかしら? これを使って」


と言って何かを渡した。

それを見て分からなかった和子は


「これは?」


と聞くとレベッカは笑いながら


「それは筋弛緩剤よ、最初に会った時使ったでしょ? 首のところにぶっ刺しなさい」


と言ったので


「はっはい」


と言って和子は妃の首筋に


「うへへへへ……う!?」


と言って痛そうにした。

そして


「そのスイッチを押せば注入されるわ」


と言って和子はそのまま打ち込んだ。

そして


「ああ……ねぶい」


と言って望はそのまま眠りについた。

アンジェリスは


「大丈夫なの?」


と聞くと


「余計なことをされなければいいのよ」


とレベッカは言った。

そして


「レベッカが怒ると怖いなあ……」


とボソッと言った。

それが聞こえたのか


バシン!!


と頭を叩きアレックスの方を見て


「何か言った?」


と言った。

アレックスは


「何でも……」


とこれ以上何も言わなかった。

そして、ゾンビが少なかったが撥ねながらも研究所に向かって行った。


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