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82Dead『反応』

ベイエーンは真っ赤になりながら震えていた。


「ああああわああああ……あああああああああ」

「だから止めろって言ったのに……」

「ンフフフフフフフフフフフ!!


と望は呆れたように言った。

エイズアはただ笑っていた。


「わわたああわあったあああッ……あああああああ」


と本を開いて震えていた。

エイズアは


「だからお嬢様……こいつにそんな考えはなさそうだと言ったのに……ンフフフフフ!!」


と笑う。

ベイエーンは


「な!! 何なのよ!! これは!!」

「男の清涼剤?」


と普通に答える。

それを聞いてベイエーンは


「へっ変態!! 最低!! 私ぐらいの年の子を!! っこっこっ興奮するなんて!! 愚民は愚か!! 愚かあああ!!」

「愚民って言いながら愚かと言われても……」


と望は呆れていた。

望は


「返してくれよ……大切な物なんだ」

「言い方が紛らわしいわよ! 何なの!! ふざけないで!! あんたさいっていいい!!」


と怒鳴った。

それを見て望は


「いいねええ、その毛嫌いをするような目……ちょっと興奮してきたよ……素晴らしい」


と言って少し嬉しそうに見ていた。

それを見てベイエーンは


「き」


と言って青ざめていた。

それを聞いて望は


「き?」


と聞き返した。

すると


「気持ち悪い……」


と心の底から言った。

それを見て望は


「うおおお! なんかいい!! ちょっといいね!! 素晴らしいよその表情!! 正直それが久しぶりだったけどなんだかまた込み上げて来たんだよねえ」


と嬉しそうに見ていた。

ベイエーンは


「止めてよ!!! 見ないでよ!! ああああああああ!!」


と泣き出してしまった。

エイズアは


「あらら、泣かしちゃったか」


と呆れながら言った。

望は


「まあいいじゃないですか……こういうこともありますよ」

「まああなたに関してはドン引きですけどね」


と言いながら望を押さえ込んでいた。

すると


「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


という声が聞こえた。

近くにクリーチャー型ゾンビがベイエーンに向かって走って来ていた。


「え!!」


と言ってそちらの方を見る。

エイズアは


「危ない!!」


と言って望を離してベイエーンを引っ張ってクリーチャーから離した。


「エイズア!!」


と言って望の方で泣き叫んだ。

エイズアは


「私が囮になります、逃げてくださいね、希咲もお嬢様をよろしくお願いします」


と言って内ポケットからナイフを取り出してクリーチャーの方に向く。

ベイエーンは


「ダメええええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」


と言って手を伸ばした。

エイズアは


「早く!! 逃げて!! その男と一緒に!」


と怒鳴りながらクリーチャーから目を離さなかった。

ベイエーンは


「なら一緒に逃げればいいじゃない!! そいつが噛まれている間に!!」


と言ったがエイズアは


(それも考えたんですがこいつを餌にしても今までの流れだとこっちが全滅する気がする……なら私自身がお嬢様を守った方がお嬢様の命を守れる可能性がある!)


と考えて逃げようとしなかった。

そうしているうちにクリーチャー型ゾンビはすでに近くにいた。

すると


バン!


「え!」


と望はエイズアを押し退けた。


「な! 何を!!」


とエイズアが言ったが


「黙れええええええエエエエエエエエエエエエエエ!! こんな絶好のチャンスを逃せるかああああああああああああああ!!」


と怒鳴ってクリーチャーを見て


(これは決定的だ!! これであれば俺は確実にゾンビ化だ!! 来い!! 来い!! 俺を噛み付いてこの地獄からおさらばさせろ!!)


と考えた。

そして、クリーチャー型ゾンビは望に飛びついた。

すると


パアアアアアアアアアアアアアアン!!


と銃声の音がした。

すると


「うあがああああああ!!」


と言って望の肩が撃ち抜かれて撃った方向へと飛ばされた。

クリーチャー型ゾンビはさっきまでいた望の方へと飛んだが望に掠りもせずそのまま誰も襲うことは出来なかった。

望は


「ウギャアアアアアアアアアアアア!! イデエエエエ!! イデエエエ!」


と言ってのた打ち回った。


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