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81Dead『遭遇』

望はゾンビに出逢えない状態でウロウロしていた。


「……何この状況……何でゾンビに会えないの……おかしくね?」


と考えながら歩いていると


「「あ」」

「??」


と望はベイエーンとエイズアに出逢った。

望は


(中学ぐらいの女の子に……リアルメイド! アンジェリスのところにいたメイドと書いて冥土みたいな人じゃない! 本物のメイド!! おおお!! これが!! でも思ってたのと違う!!)


と望はビックリしていた。

何故ならエイズアが来ていたメイド服はアニメやお店であるような服装ではなく本格的な長い服で覆われたメイド服であった。


(ふりふりが無い! ミニスカじゃない!! なんか頭に付けている者も違う!! 俺の知らないメイドだ!!)


とまさに望にとって未知との遭遇であった。

そんな望を見てベイエーンは


「アンタ! 希咲望でしょ!」


と言った。

望は


(まさか……俺の記憶していたメイドは嘘だったのか……虚構だったのか……否!! だからどうだっていうんだ! 俺の好きな物は全て虚構!! 二次元は結局のところ虚構であることは俺だって知っている!! だからこそその中に大切な物がたくさん入ってるんだ!! そして虚構だからこそ二次元は俺たちを裏切ったりしない!! そうだ!! こういう時はこう思うんだ!! これだから三次元はと!!)


と現実逃避をしていた。

ベイエーンは無視されたことにムッとしたが


「まあいいわ……どうやらあなたにもあいつらに対しての仲間意識が芽生えたのかもしれないしね、私を無視するあたり何か大切なことを隠してるんじゃないの? たとえばその紙袋とか!」


と指を指した。

望はその少女が紙袋に目を突けたことに気が付いた。


「!! コっこれは!!」


と言ってすぐさま袋を後ろに隠す。

それを見てベイエーンは


「へえ……それ……大切なんだ」


と言ってニヤリと笑った。

望は


(まずい!!)


と考えてすぐさま後ろに向いて


ダッダッダ!!


と走って逃げ出した。

それを見てベイエーンは


「エイズア!」


と命令をして


「ハイ!!」


と言ったエイズアはベイエーンの方を見てじっと立っていた。

それを見てベイエーンは


「な! 何をしているの!!」


と怒るとエイズアはニヤニヤしながら


「指示を!」

「指示待ち人間が!! あいつを追いかけなさい!」

「はい!! 永遠と追いかけます!」

「ちがあああう!! 捕まえなさい!」

「ンフフフフフフフフフ!! ハイ!!」


と言ってエイズアは望を追いかけた。


ガシ!!


「ぐあああ!!」


望が掴まるまでに2秒かかった。

そして、寝かせさせられてそのまま関節を決められて動けない様にされた。


「クッ糞おおおおおお!!」


と望はその場で痛みをこらえながら袋を大切に持っていた。

すると


「これ……貰うわよ」

「な!! そっそれは貴様が持って良い物ではない!!! 返せええ!!」


と怒った。

それを聞いてベイエーンは


「へええ、そんなに大切な物なんだ……」

「く!! それは!」


と言った。

それを聞いてエイズアは


「お嬢様、この男はめちゃめちゃ野郎ですがそれは本当に我々が求めている者なのでしょうか?」


と聞いた。

ベイエーンは


「そんなのそうに決まってるじゃない! もし違うのなら私達に名前を聞かれて名乗らないってことはないわ! つまりこいつもこの世界を救えると知ってそっちの方向に考えを変えたとしてもおかしくないわ! 聖草の種があれば世界を戻せる可能性があるんだから!」


と言った。

それを聞いてエイズアは


「なるほど!」


と納得したが心の中では


(絶対違う気がするけど)


と思っていた。

ベイエーンは


「さあて……この袋の中身はなんだろうね? ね?」


と言って望を煽った。

望は


「糞おおおおお!! こんなところでえええええ!! 返せええええ!! それは我々の物だ!! 貴様のような少女に扱える代物ではない!! 取り返しのつかないことになるぞ!!」


と怒鳴った。

それを聞いてベイエーンは顔を真っ赤にして


「バッバッバカにしやがって!! 私はベイエーン様だぞ!! 将来世界を総べる一族の1人だぞ!! 貴様のような愚民に舐められてたまるかあああああああ!!」


とブチギレた。


「わっ分かった!! あんたは賢い!! それは認めよう! だがそれはまた別の問題だ!!! 良い子だからそれはこっちに渡すんだ!!」


と説得しようと望は再びベイエーンに交渉した。

ベイエーンは


「フン! そんなことを言われて私が渡すとでも? バカね! 渡すわけがないじゃない!! それにこっちにはゾンビを従えているのよ! こんなものがあっても止められないんだから!! でも! 不安要素は無くなるように! これもこっちで回収するの!」

「馬鹿な真似はよせ! そんなことをして何の意味がある!! 頼むからそれを返してくれ!! それは俺の最後の希望なんだ!!」


と望は必死に懇願するが余計にベイエーンは顔を真っ赤にして


「ま! またバカって言ったあああああああ!! もう怒ったわ!! これの中身を見てやる!! あんたたちが何を企んでいるのかを推理してそれを全て目の前で潰してやるわ!! 絶望しなさい!!」

「や! 止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と望は抑え込まれている状態で手を伸ばしていた。

ベイエーンはそれを無視して中身を取り出した。


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